北海道道106号稚内天塩線

北海道道106号稚内天塩線：絶景のオロロンライン最北端

北海道道106号稚内天塩線は、北海道稚内市から天塩郡天塩町へと至る主要地方道であり、総延長は約68kmです。通称「日本海オロロンライン」の最北端区間に位置し、その雄大な景観は多くの人々を魅了しています。

概要

この路線は、ほとんどの区間が日本海沿いを走り、サロベツ原野の中を一直線に進むのが特徴です。特に豊富町以北の区間では、電柱などの人工物がほとんどなく、風力発電の風車が並ぶ風景が広がります。天候に恵まれれば、海の向こうに利尻富士を望むことができ、その絶景は観光客に大変人気があります。

ルートの特徴

サロベツ原野: 広大な湿原地帯を一直線に走る区間は、北海道ならではの雄大なスケールを感じさせます。
オトンルイ風力発電所: 幌延町内には、多数の風車が立ち並び、独特の景観を作り出しています。風車群と利尻山の組み合わせは、絶好の撮影スポットです。
日本海: 路線沿いからは常に日本海を望むことができ、夕日の時間帯には息をのむほど美しい景色が広がります。

歴史

1976年に道道909号として路線認定され、1982年には天塩河口大橋の完成により全線が開通しました。1993年には主要地方道に指定され、1994年に現在の路線番号106号に変更されています。道路建設の歴史は、サロベツ原野の開拓と深く関わっており、地域の発展に大きく貢献してきました。

道路状況

冬期閉鎖区間はありませんが、冬期間は地吹雪などにより視界が悪くなることが多く、通行止めになる場合もあります。しかし、強風が吹き続けるため、路面の積雪は比較的少ないのが特徴です。稚内市街から天塩町市街までの間には、信号機が1箇所しかなく、サロベツ原野に入ると、ほとんど人工物を見ることがありません。

道路施設

幌延町浜里には、北緯45度通過点モニュメントがあり、付近には浜里パーキングシェルターが設置されています。これは、吹雪などの悪天候時に避難するための施設です。また、沿線には道の駅「わっかない」と「てしお」があり、休憩や情報収集に便利です。

通過する自治体

宗谷総合振興局
稚内市
天塩郡豊富町
天塩郡幌延町
留萌振興局
天塩郡天塩町

交差する道路

国道40号
北海道道254号抜海港線
北海道道510号抜海兜沼停車場線
北海道道811号勇知上勇知線
北海道道444号稚咲内豊富停車場線
北海道道972号浜里下沼線
北海道道484号天塩港線
国道232号
北海道道551号円山天塩停車場線

沿線施設

JR宗谷本線：稚内駅、南稚内駅
稚内郵便局
稚内市役所
稚内総合文化センター
市立稚内病院
稚内市立稚内南小学校
オトンルイ風力発電所
天塩港

北海道道106号稚内天塩線は、その雄大な自然と一直線の道路が織りなす絶景が魅力のルートです。ドライブやツーリングで訪れる際には、時間に余裕を持って、ゆっくりと景色を堪能することをおすすめします。

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