北海道道83号函館南茅部線
北海道道83号函館南茅部線は、函館市松風町を起点とし、函館市川汲町を終点とする主要地方道です。函館市中心部と、かつて南茅部町だった地域を結ぶ役割を担っています。
この路線は、函館市中心部を結ぶ区間と、湯川地区から旧南茅部町を結ぶ郊外区間に大きく分けられます。
函館市中心部区間: 函館区から亀田村を経由し、下湯川村（現在の湯川町2丁目）に至る区間です。この区間には函館市電湯の川線の軌道が敷設されており、市民の足として重要な役割を果たしています。特に亀田村から下湯川村の間は、1887年（明治20年）に開通した新道ですが、当時は雨天時の路面状況が悪く通行が困難だったため、馬車鉄道が敷かれました。
郊外区間: 旧北海道道8号函館臼尻森線の一部であり、歴史的な道が含まれています。上湯川村稲荷神社から川汲浜にかけての区間は「川汲山道」と呼ばれ、1798年（寛政10年）に村上島之丞によって開かれました。また、鱒川町から鱒川峠、紅葉山町（旧・野田府付近）にかけては「鱒川道」という旧道が存在します。
起点：北海道函館市松風町（国道278号交点）
終点：北海道函館市川汲町（国道278号交点）
総延長：30.902 km
実延長：30.869 km
重用延長：0.033 km
道路管理者：渡島総合振興局 函館建設管理部 事業課
この路線には、様々な歴史的な出来事がありました。
1868年（明治元年）：徳川幕府軍が五稜郭への進軍ルートの一つとして通行しました。
1887年（明治20年）：亀田村（現在の函館市本町、函館市企業局交通部五稜郭公園前停留場付近）から下湯川村（現在の函館市湯川町2丁目、湯倉神社付近）を結ぶ新道が開通しました。
1898年（明治31年）12月12日：函館馬車鉄道が開通しました。
1913年（大正2年）：函館水電により馬車鉄道が電化され、北海道初の路面電車が運行を開始しました。
1925年（大正14年）10月1日：川汲山道が自動車通行可能な2代目の新道となり、鱒川経由の鱒川道から亀尾経由にルートが変更されました。
1967年（昭和42年度）以降：堀川町から五稜郭にかけての区間で拡幅工事が実施されました。
1972年（昭和47年）2月4日：722号として路線認定されました。
1993年（平成5年）5月11日：建設省（現在の国土交通省）から、道道函館南茅部線が函館南茅部線として主要地方道に指定されました。
1994年（平成6年）10月1日：路線番号が83号に変更されました。
2008年（平成20年）7月28日：新川汲トンネルが開通し、供用が開始されました。
重複区間: 北海道道100号函館上磯線（函館市湯川町2丁目 - 湯川町3丁目）
この路線には、トンネルや橋梁などの道路施設が多数存在します。
矢別トンネル（257 m、函館市紅葉山町）：1973年（昭和48年）3月完成。
新川汲トンネル（2,056 m、函館市鉄山町 - 函館市川汲町）：2008年（平成20年）3月完成。
廃止されたトンネル: 川汲トンネル（1,150 m）：1968年（昭和43年）11月完成。新川汲トンネル開通に伴い閉鎖。
昭和橋（51 m、亀田川、函館市上新川町 - 函館市堀川町）
松聖橋（92 m、松倉川、函館市戸倉町 - 函館市上湯川町）
坂の下橋（44 m、坂の下川、函館市亀尾町）
亀尾橋（81 m、汐泊川、函館市庵原町 - 函館市東畑町）
新芳堀橋（86 m、汐泊川、函館市東畑町 - 函館市庵原町）
矢別橋（86 m、やべつ湖、函館市紅葉山町）
西股橋（30 m、西股川、函館市紅葉山町）
山中橋（35 m、川汲川支流、函館市川汲町）
二股橋（40 m、川汲川支流、函館市川汲町）
郭公橋（35 m、川汲川、函館市川汲町）
渡島総合振興局
函館市
函館市
国道278号 - 松風町（起点）
北海道道571号五稜郭公園線 - 本町
北海道道100号函館上磯線 - 湯川町2丁目、湯川町3丁目（重複）
北海道道879号米原古川線 - 亀尾町
北海道道41号函館恵山線 - 庵原町
国道278号尾札部バイパス - 川汲町
国道278号 - 川汲町
沿線には、函館市電の停留所や、公共施設、教育機関、観光施設など、様々な施設があります。
函館市企業局交通部（函館市電）各停留所（松風町、新川町、千歳町、昭和橋、堀川町、千代台、中央病院前、五稜郭公園前、杉並町、柏木町、深堀町、競馬場前、駒場車庫前、函館アリーナ前、湯の川温泉、湯の川）
函館中央警察署
NHK函館放送局
函館地方法務局
函館赤十字病院
函館市立千代ケ岱小学校
千代台公園野球場（函館オーシャンスタジアム）
函館市民プール
函館市立凌雲中学校
函館中央病院
遺愛女子高等学校
函館競馬場
函館市民会館
函館アリーナ
湯の川温泉
函館市立湯川小学校
函館工業高等専門学校
函館市立戸倉中学校
函館市立上湯川小学校
トラピスチヌ修道院
函館市立旭岡小学校
函館市立亀尾小学校
北海道南茅部高等学校
函館市役所南茅部支所
* 川汲峠
北海道道83号函館南茅部線は、函館の歴史と自然を感じられる道です。ドライブや観光の際には、ぜひ訪れてみてください。
概要
この路線は、函館市中心部を結ぶ区間と、湯川地区から旧南茅部町を結ぶ郊外区間に大きく分けられます。
函館市中心部区間: 函館区から亀田村を経由し、下湯川村（現在の湯川町2丁目）に至る区間です。この区間には函館市電湯の川線の軌道が敷設されており、市民の足として重要な役割を果たしています。特に亀田村から下湯川村の間は、1887年（明治20年）に開通した新道ですが、当時は雨天時の路面状況が悪く通行が困難だったため、馬車鉄道が敷かれました。
郊外区間: 旧北海道道8号函館臼尻森線の一部であり、歴史的な道が含まれています。上湯川村稲荷神社から川汲浜にかけての区間は「川汲山道」と呼ばれ、1798年（寛政10年）に村上島之丞によって開かれました。また、鱒川町から鱒川峠、紅葉山町（旧・野田府付近）にかけては「鱒川道」という旧道が存在します。
路線データ
起点：北海道函館市松風町（国道278号交点）
終点：北海道函館市川汲町（国道278号交点）
総延長：30.902 km
実延長：30.869 km
重用延長：0.033 km
道路管理者：渡島総合振興局 函館建設管理部 事業課
歴史
この路線には、様々な歴史的な出来事がありました。
1868年（明治元年）：徳川幕府軍が五稜郭への進軍ルートの一つとして通行しました。
1887年（明治20年）：亀田村（現在の函館市本町、函館市企業局交通部五稜郭公園前停留場付近）から下湯川村（現在の函館市湯川町2丁目、湯倉神社付近）を結ぶ新道が開通しました。
1898年（明治31年）12月12日：函館馬車鉄道が開通しました。
1913年（大正2年）：函館水電により馬車鉄道が電化され、北海道初の路面電車が運行を開始しました。
1925年（大正14年）10月1日：川汲山道が自動車通行可能な2代目の新道となり、鱒川経由の鱒川道から亀尾経由にルートが変更されました。
1967年（昭和42年度）以降：堀川町から五稜郭にかけての区間で拡幅工事が実施されました。
1972年（昭和47年）2月4日：722号として路線認定されました。
1993年（平成5年）5月11日：建設省（現在の国土交通省）から、道道函館南茅部線が函館南茅部線として主要地方道に指定されました。
1994年（平成6年）10月1日：路線番号が83号に変更されました。
2008年（平成20年）7月28日：新川汲トンネルが開通し、供用が開始されました。
路線状況
重複区間: 北海道道100号函館上磯線（函館市湯川町2丁目 - 湯川町3丁目）
道路施設
この路線には、トンネルや橋梁などの道路施設が多数存在します。
主なトンネル
矢別トンネル（257 m、函館市紅葉山町）：1973年（昭和48年）3月完成。
新川汲トンネル（2,056 m、函館市鉄山町 - 函館市川汲町）：2008年（平成20年）3月完成。
廃止されたトンネル: 川汲トンネル（1,150 m）：1968年（昭和43年）11月完成。新川汲トンネル開通に伴い閉鎖。
主な橋梁
昭和橋（51 m、亀田川、函館市上新川町 - 函館市堀川町）
松聖橋（92 m、松倉川、函館市戸倉町 - 函館市上湯川町）
坂の下橋（44 m、坂の下川、函館市亀尾町）
亀尾橋（81 m、汐泊川、函館市庵原町 - 函館市東畑町）
新芳堀橋（86 m、汐泊川、函館市東畑町 - 函館市庵原町）
矢別橋（86 m、やべつ湖、函館市紅葉山町）
西股橋（30 m、西股川、函館市紅葉山町）
山中橋（35 m、川汲川支流、函館市川汲町）
二股橋（40 m、川汲川支流、函館市川汲町）
郭公橋（35 m、川汲川、函館市川汲町）
地理
通過する自治体
渡島総合振興局
函館市
交差する道路
函館市
国道278号 - 松風町（起点）
北海道道571号五稜郭公園線 - 本町
北海道道100号函館上磯線 - 湯川町2丁目、湯川町3丁目（重複）
北海道道879号米原古川線 - 亀尾町
北海道道41号函館恵山線 - 庵原町
国道278号尾札部バイパス - 川汲町
国道278号 - 川汲町
沿線にある施設
沿線には、函館市電の停留所や、公共施設、教育機関、観光施設など、様々な施設があります。
函館市企業局交通部（函館市電）各停留所（松風町、新川町、千歳町、昭和橋、堀川町、千代台、中央病院前、五稜郭公園前、杉並町、柏木町、深堀町、競馬場前、駒場車庫前、函館アリーナ前、湯の川温泉、湯の川）
函館中央警察署
NHK函館放送局
函館地方法務局
函館赤十字病院
函館市立千代ケ岱小学校
千代台公園野球場（函館オーシャンスタジアム）
函館市民プール
函館市立凌雲中学校
函館中央病院
遺愛女子高等学校
函館競馬場
函館市民会館
函館アリーナ
湯の川温泉
函館市立湯川小学校
函館工業高等専門学校
函館市立戸倉中学校
函館市立上湯川小学校
トラピスチヌ修道院
函館市立旭岡小学校
函館市立亀尾小学校
北海道南茅部高等学校
函館市役所南茅部支所
主な峠
* 川汲峠
北海道道83号函館南茅部線は、函館の歴史と自然を感じられる道です。ドライブや観光の際には、ぜひ訪れてみてください。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。