北見山地

北見山地は、北海道の北東部に位置し、南北に連なる山地です。上川総合振興局とオホーツク総合振興局の境界に沿うように伸びており、天塩山地、石狩山地、夕張[[山地]]、日高山脈などとともに、北海道を南北に縦断する蝦夷山系の一部を構成しています。

天塩川がつくる盆地列の東側に位置し、北海道のオホーツク海側と日本海側を分ける重要な分水嶺となっています。山地の南部、特に天塩岳や渚滑岳などの石狩山地に近い地域は標高が高く、そこから北と東に向かって徐々に標高が低くなる地形をしています。この傾斜は、オホーツク海の広大な大陸棚へと続いています。山々は1,000m以下の低山が多く、稜線が連続しているというよりは、山塊が孤立して存在しているのが特徴です。

山地全体はエゾマツやトドマツの森林に覆われており、その豊かな森林資源を利用した林業が盛んに行われてきました。また、鉱物資源も豊富で、かつては北部に銅の下川鉱山、南部に日本最大の水銀鉱床を持つイトムカ鉱山、東部には東洋有数の金山であった鴻之舞鉱山などが存在しましたが、現在はすべて閉山しています。

主な山としては、以下のものがあげられます。

天塩岳 (1,558m)
チトカニウシ山 (1,446m)
渚滑岳 (1,345m)
ウエンシリ岳 (1,142m)
函岳 (1,129m)
ピヤシリ山 (987m)
* 鬱岳 (818m)

これらの山々は、北見山地の自然景観を形成する重要な要素であり、登山やハイキングなどのアクティビティの場としても親しまれています。特に、天塩岳は山地内で最も標高が高く、その山頂からの眺めは雄大で、多くの登山者を魅了しています。

北見山地は、その自然の美しさとともに、かつての鉱山開発の歴史を今に伝える場所でもあります。閉山した鉱山の跡地は、産業遺産として、また地域の歴史を学ぶ場所として、その価値が見直されています。

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