北野良栄

北野良栄：野球から競輪へ、異色の転身を遂げた男

北野良栄（きたの よしはる）は、1983年10月13日生まれ、石川県金沢市出身。元プロ野球選手（捕手、内野手）であり、現在は日本競輪選手会茨城支部所属の競輪選手として活躍しています。競輪学校第95期卒業。妻は同じく競輪選手（ガールズケイリン）の岩崎ゆみこ。

野球人生の幕開け

北野は、額レッドライオンズで野球を始め、星稜中学校時代には1・3年生時に全国制覇を経験。3年生の時には主将を務めました。星稜高等学校時代には、その長打力から「松井2世」とも呼ばれ、高校通算37本塁打を記録。2001年のドラフト会議で福岡ダイエーホークスから5位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

プロ野球選手として

しかし、プロの世界は厳しく、なかなか一軍での出場機会を得ることができませんでした。出場機会を求めて外野の守備につくこともあり、2005年には内野手（一塁手）へコンバートされました。

チームメイトの川﨑宗則からは、「松井さんがゴジラなら、北野はメカゴジラだな！」という一言がきっかけで、「メカゴジラ」という愛称で親しまれました。自身の公式HPでは「ポジティブ北野のめかゴジ日記」と題した日記を2004年から退団まで公開していました。

2006年10月3日、一軍での試合出場がないまま、球団から戦力外通告を受け引退を決意。北野自身も「この成績では僕が監督でも首にしますよ」と納得の引退でした。引退後、松中信彦から「マネージャーとしてホークスに残らないか？」と誘われ、一度はそれを受け入れましたが、今後の進路を熟慮した結果、競輪選手を目指すことを決意。松中は、2018年のテレビ番組の企画で競輪選手としての北野を訪問しています。

競輪選手への転身

競輪選手を目指すため、千葉所属の競輪選手である利根川勇の下で練習を重ね、2007年8月、競輪学校に第95期生として合格しました。競輪学校での在校競走成績は61位（75名中）でしたが、95期卒業記念レースでは決勝に進出し9着という結果を残しました。2008年10月17日に競輪学校を卒業し、2009年1月4日にはデビュー戦をホームバンクである千葉競輪場で迎え7着。初勝利は同年1月17日にいわき平競輪場で挙げています。

2015年3月27日付で愛知支部へ移籍し、その後、2025年1月10日付で茨城支部へ移籍しました。そして、2025年2月9日には、同じく競輪選手である岩崎ゆみことの結婚が茨城支部のSNSで発表され、公私ともに充実した日々を送っています。

プロ野球選手時代の詳細情報

背番号: 39 （2002年 - 2006年）

外部リンク

選手プロフィール - KEIRIN.JP
* 日本競輪学校第95期卒業式の模様（答辞を述べているのが北野）

北野良栄は、プロ野球選手としての挫折を乗り越え、新たな目標に向かって努力を続ける姿は多くの人々に勇気を与えています。今後の活躍にも注目が集まります。

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