十勝スピードウェイ

十勝スピードウェイ概要

十勝スピードウェイ（TOKACHI SPEEDWAY）は、北海道河西郡更別村に位置する自動車レース用サーキットです。ここは、国際自動車連盟（FIA）によって認可された唯一の施設であり、特に5,100メートルのグランプリコースが特徴的です。このサーキットは、3,400メートルのクラブマンコースと1,700メートルのジュニアコースを併せ持ち、国内でも類を見ないほぼフラットなコース設計が施されています。

メインスタンドからはコースの約80%を一望できるため、観客は迫力あるレースを楽しむことができます。過去には『N1耐久（スーパー耐久）』や『十勝24時間レース』、『全日本ツーリングカー選手権』など、数多くの重要なレースがこのサーキットで開催されてきました。特に、全日本GT選手権は北海道初の開催となりましたが、その後『SUPER GT』と改名された際には地域では行われなくなりました。

そして、現在でも『北海道クラブマンカップレース』や『十勝ロードレース選手権』といった公式戦が行われ、さらにスプリントレースや『十勝夏祭り』などのイベントも定期的に開催されています。その中でも、国内初の自転車耐久レースとして知られる『全日本ママチャリ耐久レース』は、非常に人気の高いイベントとなっています。

冬季には、『TOKACHIウインタートライアル』や『北海道ATVチャンピオンシップ』が開かれ、四季を通じてさまざまなレースやイベントが展開されています。加えて、以前はイメージガールも起用され、三苫千景や森戸みほなどがその活動に携わっていましたが、2010年以降はイメージガールの起用は終了しています。

太陽光発電所

更別村には、遊休地を利用した太陽光発電所「更別・十勝メガソーラースピードウェイ発電所」も設置されています。この発電所は、十勝スピードウェイを運営するMSFが推進したプロジェクトで、オリックスによって開発されました。発電所の総出力は21.967 MWに達し、年間の発電量は一般家庭6,880世帯分に相当する電力を生み出しています。生成された電力は、北海道電力に売電され、地域のエネルギー供給にも寄与しています。

沿革

十勝スピードウェイの設立は1989年に始まり、当初は「十勝モーターパーク」として進められました。1993年5月には、約100億円の総工費をかけて「十勝インターナショナルスピードウェイ」として開業されました。しかし、開業当初から経営は厳しく、1994年に運営がインターランドに移行しました。その後も赤字が続き、2009年には自己破産に至ります。幸いなことに、MSFが施設を取得し、その運営が継続されることになったため、多くのファンがサーキットでのレースを楽しむことができています。

アクセス

十勝スピードウェイへのアクセスは、とても便利です。帯広広尾自動車道の更別ICから車で約15分、帯広空港からは約20分、そしてJR北海道の帯広駅からは約40分の距離にあります。周辺には道の駅さらべつやさらべつカントリーパークもあり、観光も楽しめるエリアとなっています。

十勝スピードウェイは、モータースポーツを愛する人々にとって、まさに聖地とも言える場所であり、今後も多くの魅力的なイベントが開催されることでしょう。

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