十堰市

十堰市は、中華人民共和国湖北省の北西部に位置する地級市であり、襄陽市、神農架林区、河南省、陝西省、重慶市と境界を接しています。市内には漢水が流れ、丹江口ダムが存在します。

歴史

十堰市の前身は、1476年（明の成化12年）に設置された鄖陽府に遡ります。その後、1932年に第十一行政督察区、1936年には第八行政督察区と改称されました。中華人民共和国成立後の1949年には鄖陽専区となり、1952年に襄陽専区に編入されましたが、1965年に再び鄖陽専区が設置されました。1970年には鄖陽地区と改称され、1994年に地級市への改編に伴い、現在の十堰市となりました。

1969年12月には、県級市としての十堰市が成立し、1973年には地級市に昇格しました。この県級市時代の十堰市は、現在の茅箭区及び張湾区に相当します。

行政区画

十堰市は、3つの市轄区、1つの県級市、そして4つの県を管轄しています。

市轄区:
茅箭区（ぼうせんく）
張湾区（ちょうわんく）
鄖陽区（いんようく）
県級市:
丹江口市（たんこうこうし）
県:
竹山県（ちくざんけん）
竹渓県（ちくけいけん）
房県（ぼうけん）
鄖西県（いんせいけん）

年表

以下に十堰市の歴史を時系列で示します。

陝西省陝南行政区両鄖分区
1949年10月1日: 中華人民共和国陝西省陝南行政区両鄖分区が成立。鄖陽県、均県、房県、竹山県、竹渓県、鄖西県の6県が発足。
湖北省鄖陽専区 (1950年-1952年)
1950年3月27日: 陝西省の分割により、陝西省陝南行政区両鄖分区が湖北省鄖陽専区となる。鄖陽県が鄖県に改称。
1952年1月7日: 鄖県、均県、房県、竹山県、竹渓県、鄖西県が襄陽専区に編入。
湖北省鄖陽地区 (1965年-1994年)
1965年7月19日: 襄陽専区の鄖県、均県、房県、竹山県、竹渓県、鄖西県を編入し、鄖陽専区が成立。
1967年4月6日: 鄖県の一部が分立し、十堰弁事処が発足。
1969年11月24日: 十堰弁事処が市制施行し、十堰市となる。
1970年: 鄖陽専区が鄖陽地区に改称。
1970年5月28日: 房県の一部が襄陽地区保康県、宜昌地区興山県、恩施地区巴東県の各一部と合併し、省直轄県級行政区の神農架林区となる。
1973年2月17日: 十堰市が地級市の十堰市に昇格。
1976年5月14日: 神農架林区を編入。
1983年8月19日: 均県が市制施行し、丹江口市となる。神農架林区が省直轄県級行政区となる。
1994年9月29日: 丹江口市、鄖県、竹山県、房県、鄖西県、竹渓県が十堰市に編入。
十堰市
1973年2月17日: 鄖陽地区十堰市が地級市の十堰市に昇格。
1984年4月27日: 茅箭区、張湾区を設置。
1994年9月29日: 鄖陽地区丹江口市、鄖県、竹山県、房県、鄖西県、竹渓県を編入。
2014年9月9日: 鄖県が区制施行し、鄖陽区となる。

交通

空港:
武当山空港
鉄道:
襄渝線（襄陽市 - 重慶市）
道路:
漢十高速道路

名所

武当山 - 武当山古建築群は世界遺産に登録されています。

外部リンク

* 十堰市人民政府

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