襄渝線

襄渝線は、中国の湖北省襄陽市と重慶市を結ぶ、全長899kmの重要な鉄道路線です。この路線は、複線化および電化されており、設計速度は160km/hとなっています。

概要

襄渝線は、旧線と新線の2つに分かれます。旧線は1975年に着工された全長916kmの路線で、焦柳線の襄陽駅を起点とし、老河口東駅までは漢丹線と路線を共有しています。この旧線は、湖北省の襄陽市から十堰市、陝西省の安康市、四川省の達州市、広安市を経由して、重慶市へと至ります。

新線は、「西部大開発」の重要なプロジェクトの一つとして建設されました。全長507kmに及ぶこの新線は、旧線と並行して敷設され、設計速度160km/h、平均速度105km/hを実現しています。新線の建設により、輸送能力が大幅に向上し、より効率的な輸送が可能になりました。

歴史

襄渝線の建設は、1968年4月に着工されました。

1975年11月には、部分的な開業を迎えました。

1979年12月には、全線が開通し、襄陽市と重慶市が鉄道で結ばれることとなりました。

1998年12月には、全線が電化され、輸送能力の更なる向上が図られました。

2005年8月13日には、新線の建設が開始され、既存の路線を大幅に改良する工事が行われました。

2009年10月31日には、新線が完成し、全線が複線化されました。これにより、輸送能力が大幅に向上し、より高速で安定した輸送が可能になりました。

襄渝線は、中国西部の発展に大きく貢献する重要な路線として、現在も活用されています。

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