南甲府駅

南甲府駅について

南甲府駅（みなみこうふえき）は、山梨県甲府市の南口町に位置しており、東海旅客鉄道が運行する身延線の主要な駅です。この駅は特急「ふじかわ」を始め、あらゆる列車が停車します。定期運行の列車はありませんが、毎年8月に行われる神明の花火大会や山梨県高等学校総合体育大会の開催日には、南甲府駅を起点とした臨時列車が運行されることがあります。そのほかにも、甲府駅との間に回送列車が3往復設定されています。

歴史

南甲府駅の歴史は1928年（昭和3年）3月30日に始まり、市川大門から甲府間が開通する際に富士身延鉄道の甲府南口駅として設立されました。1938年（昭和13年）は鉄道省（その後の国鉄）に借り上げられ、同時に南甲府駅に名を改められました。1941年（昭和16年）には国有化され、身延線の駅となりました。その後、1986年（昭和61年）には荷物の取扱が廃止され、1987年（昭和62年）には国鉄の分割民営化に伴い、JR東海及びJR貨物の駅となりました。このように、南甲府駅は多くの歴史的変遷を経て、現在に至っています。2025年（令和7年）からはICカード「TOICA」の利用も可能になる見込みです。

駅の構造

南甲府駅は、1面2線の島式ホームを有した地上駅で、線路は北東から南西に伸びています。駅舎はその北西側に位置し、ホームは駅舎の側から1番線と2番線に分かれています。ホームから甲斐住吉方に向かうと、緩やかな坂があり構内踏切が設けられていて、駅舎にアクセスできます。南甲府駅は多くの留置線を持ちつつ、身延線の車両基地として機能しています。また、駅舎は1928年の開設時に建設されたもので、当時の富士身延鉄道本社も兼ねていたため、重厚なコンクリート製の二階建ての造りとなっています。内部には待合室や窓口の他、自動券売機や休止中の旅行センターが用意されています。

にぎわいの場

駅北側にはタクシー乗り場、バス乗り場、交番が並び、周辺は甲府市の中心地として賑わいを見せています。地元企業の石油油槽所も多く、ガソリンスタンドへの配送拠点としての役割も果たしています。南甲府駅周辺には、甲府市立南中学校や南甲府駅前郵便局、テレビ山梨本社など、多くの地域施設が点在しています。

路線と利用状況

南甲府駅は、JR東海管轄の駅として利用されています。山梨交通や富士急バスによる多様なバス路線が発着しており、甲府駅を経由する全路線の目的地として利用されています。利用者の多くは、定期的に通勤や通学、観光など多目的にこの駅を利用しています。

まとめ

南甲府駅は、歴史的にも重要な役割を果たしてきた駅であり、今後も地域の交通拠点として多くの人々に利用され続けることでしょう。照明や利便性にこだわった駅構造と、多様な交通手段が整ったこの駅は、甲府市における象徴的な存在となっています。

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