南羽咋駅

南羽咋駅について

南羽咋駅（みなみはくいえき）は、石川県羽咋市新保町下に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）七尾線の駅です。この駅は羽咋市の最南部にあたる地域にあり、南側には宝達志水町が接しており、町役場も近くにあります。

歴史の足跡

南羽咋駅は1960年2月10日に日本国有鉄道（国鉄）の七尾線敷浪駅と羽咋駅の間に新設され、旅客駅として開業しました。この駅は地元の強い要望により設立された請願駅であり、建設費用は全て地元が負担しました。また、駅業務は鉄道弘済会によって委託されていました。

無人駅への転換は1972年3月15日に行われ、その後、1987年4月1日に国鉄の分割民営化が実施されると、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となりました。2009年には自動券売機が撤去され、利便性が若干損なわれましたが、2021年3月13日からはICカード「ICOCA」の利用が可能となりました。これにより、電子マネーを利用した乗車が可能となったのです。

駅の構造

南羽咋駅は地上に位置する停留所形態の駅で、単式ホームが1面1線設けられています。ホームには待合室があり、利用者が雨や日差しをしのげる空間が確保されています。七尾鉄道部の管理下にある無人駅ですが、ICOCAなどの交通系ICカードは利用可能です。ただし、当駅にはIC専用の簡易改札機が設置されていないため、乗車中に精算を行う必要があります。注目すべき点は、南羽咋駅が七尾線の中で唯一、ICカードへのチャージができない駅であることです。

利用状況

利用者数に関しては、2020年度の1日平均乗車人員は48人でした。このように地元住民が主に利用していることがうかがえますが、近年の乗車状況は変動があるようです。乗車人数の推移は、地域の発展や人口動態と関連していると考えられます。

駅周辺の特徴

南羽咋駅の周辺には、羽咋市立栗ノ保小学校、宝達志水町役場、および宝達志水町立志雄小学校などの教育機関が点在しています。また、国道159号や国道249号、さらには富山県道・石川県道29号高岡羽咋線が近くを通っています。さらには、千里浜なぎさドライブウェイへのアクセスも便利で、観光地としての一面も持っています。

隣接駅

南羽咋駅は七尾線の中で、次の敷浪駅や羽咋駅と隣接しています。これにより地域の移動においては比較的便利な位置にあります。

参考文献

・『新修 羽咋市史 近現代 通史編』羽咋市、2008年7月1日。
・川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』講談社、2010年9月20日。ISBN 978-4-06-270066-5。

南羽咋駅は、地域社会に根ざした歴史と共に、これからも利用され続けることでしょう。

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