南花台(なんかだい)
大阪府河内長野市に位置する南花台は、
1970年代から1980年代にかけて開発された大規模なニュータウンです。1丁目から8丁目までの区域に分かれ、戸建て住宅を中心に、団地や
マンション、商業施設、学校などが整備されています。
歴史
南花台は、かつて
ゴルフ場だった場所に開発されました。
1970年に住宅地の造成が開始され、1982年に上下水道が整備されたことで入居が始まりました。開発当初は、
公団住宅(現在のUR賃貸住宅)を中心に整備が進められましたが、その後、分譲住宅向けのエリアも拡大しました。
開発面積は約103.7ヘクタール、計画戸数は3,489世帯、計画人口は9,418人でした。開発当時は、
河内長野市内で最大規模のニュータウンとして知られていましたが、後に開発された南海美加の台には面積で劣るものの、世帯数と人口では現在でも市内最大級の規模を誇ります。
最盛期には1万1,400人もの人口を抱えていましたが、近年は
少子高齢化の影響で人口が減少しており、
2019年時点では約7,400人にまで減少しています。世帯数も減少傾向にあり、特にURの集合住宅団地がある3丁目での減少が顕著です。住民の高齢化率は39.1%(
2019年時点)と、周辺のニュータウンほど深刻な状況ではありませんが、小学校は2校から1校に統合されています。
近年では、UR(
都市再生機構)が主体となり「南花台集約型団地再生事業」が進められており、老朽化した団地の解体や、新たなコミュニティ施設の整備が行われています。また、
河内長野市、
関西大学と連携し、地域活性化に向けた様々な取り組みが行われています。2021年には、スーパーシティ構想の候補地域に選定されましたが、現時点では実現に至っていません。
年表
1970年: 「小塩台団地」として住宅地造成開始。
1982年: 上下水道整備完了。入居開始。南花台東小学校開校。1丁目から6丁目まで
住居表示制定。トリオト南花台店オープン。
1983年: 南花台中学校開校。消防署南出張所開設。
1988年: 造成完了、入居ピーク。
国道371号バイパス開通。
1989年: 7丁目と8丁目の住居表示制定。トリオト南花台ショッピングセンター再オープン。
1990年: 南花台西小学校開校。
2005年: コノミヤがトリオト商事買収、コノミヤ南花台店として開店。
2013年: 南花台東小学校と南花台西小学校を統合、南花台小学校開校。
関西大学KSDP団地再編プロジェクトでUR南花台団地がコンペ対象に。
2015年: コノミヤテラスオープン。
2016年: 南花台を「丘の生活拠点」に設定。「咲っく南花台プロジェクト」が開始。
2017年: 錦秀会看護専門学校開校。
2018年: URが「南花台集約型団地再生事業」開始。
2019年: グリーンスローモビリティ「クルクル」運行開始。
2020年:
河内長野市・
関西大学・URが「南花台地区まちづくり連携協定」締結。UR集合住宅の一部解体工事中にクレーン転倒事故発生。
2021年: URが空き住戸の入居制限を解除。給水塔解体。
2023年: 南嶺保育園が移転、みのりこども園に改組。
2024年: 南花台小学校が中学校敷地内に移転・統合、施設一体型小中一貫教育推進校へ移行。
2026年: UR跡地に南花台中央
公園とサッカースタジアムを設置予定。
地理
南花台は、
河内長野市の北部に位置する丘陵地にあります。地形の関係で、地区内には坂道が多く、高低差があります。地区内には、商業施設や学校などの公共施設のほか、戸建て住宅が立ち並んでいます。
施設
教育施設: 河内長野市立南花台小学校、河内長野市立南花台中学校、錦秀会看護専門学校。
商業施設: コノミヤ南花台店、セブンイレブン南花台店。
金融機関: 河内長野南花台郵便局、三井[[住友銀行]]ATMサービス西日本支店 南花台出張所。
コミュニティ施設: 南花台ふれあいプラザ、
河内長野市立南花台公民館。
その他: 大阪南消防組合河内長野消防署南花台出張所。
交通
南花台への最寄り駅は、南海高野線三日市町駅です。ただし、地区と駅の間には坂道が多いため、バスや自家用車を利用する住民が多いです。路線バスは、南海バスが運行しており、三日市町駅や河内長野駅とを結んでいます。
14系統
河内長野駅前 - 南ヶ丘
32系統 三日市町駅前 - 南ヶ丘
特32系統
三日市町駅前 - 南花台四丁目
33系統 三日市町駅前 - 大矢船西町
36系統
河内長野駅前 - 神納
37・38系統 三日市町駅前 - 南花台4丁目 - 三日市町駅前
道路
地区内を縦断する市道南花台1号線が主要道路です。また、北側には国道371号バイパスが通っています。
関連項目
河内長野市
河内長野市のニュータウン
南海美加の台
大阪府立花の文化園
教祖祭PL花火芸術
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スペランツァ大阪
南花台は、開発から年月が経ち、
少子高齢化という課題を抱えつつも、地域再生に向けた様々な取り組みが行われているニュータウンです。今後、どのような発展を遂げるのか注目されます。