南蔵院 (福岡県篠栗町)

南蔵院（なんぞういん）

南蔵院は、福岡県糟屋郡篠栗町にある高野山真言宗の寺院であり、同宗の別格本山としての地位を持っています。また、篠栗四国八十八箇所の総本寺でもあります。この寺院は、年間130万人以上の参拝者を迎え入れ、特に開運を引き寄せるスポットとして知られています。特に「出世大黒天」は、宝くじを当てるためのパワースポットとして人気があります。

来歴

南蔵院は1855年（安政2年）に篠栗四国八十八箇所が完成した後、その地位を確立しました。1899年（明治32年）、高野山真言宗大本山である金剛峯寺から正式に寺格を認められました。当初の寺院は城戸川端堂という小さな堂でありましたが、時代の流れと共に発展してきました。

明治時代には、廃仏毀釈の影響を受けて霊場の廃止を命じられることもありましたが、地元の人々の嘆願により、寺の存続が叶いました。地域の信仰の拠り所としての役割を果たしてきた南蔵院は、多くの人々に愛され続けています。

伽藍

南蔵院には、多くの重要な伽藍があります。

• - 本堂：阿弥陀如来を奉る場所です。
• - 大師堂、女天堂、妙見堂、大黒堂、荒神堂など、さまざまな社があります。これらは信仰の中心となる場であり、参拝者にとって大切な存在です。また、著名な仏像としては、全長41メートル、高さ11メートルを誇る「釈迦涅槃像」があります。これはブロンズ製の涅槃像としては世界最大級であり、安置された際には米国大統領ビル・クリントンから祝辞も寄せられました。この像には、ミャンマー仏教会から贈られた仏舎利も安置されています。

大黒天の札

南蔵院の住職である林覚乗氏が、宝くじで高額当選を繰り返したことから、大黒天をかたどった紙製の札が開運アイテムとして知られるようになりました。これらの札は、この寺院の敷地内にある売店で購入することができます。彼が所有したこの札は、最高で1億3000万円の当選をもたらしたと言われ、参拝者はこれを手に入れることで運を授かると期待しています。

交通アクセス

南蔵院へのアクセスは便利で、鉄道ではJR九州福北ゆたか線（篠栗線）の城戸南蔵院前駅からすぐの場所に位置しています。自家用車の場合は、九州自動車道福岡インターチェンジから約9キロメートルの距離にあります。これにより、訪れる人々は気軽に参拝に訪れることができます。南蔵院は、地域の文化や信仰を体験するのに最適な場所です。

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