南阪奈道路

南阪奈道路

南阪奈道路は、大阪府堺市美原区から奈良県葛城市を結ぶ自動車専用の有料道路です。略称として「南阪奈道」とも呼ばれています。この道路は、地域高規格道路の計画路線の一部として指定されており、大和高田バイパス（国道165号、国道166号、国道24号）も含まれます。高速道路ナンバリングでは、大和高田バイパスの一部区間と共に「E91」の路線番号が割り当てられています。

概要

南阪奈道路は、複数の事業者が関与する複雑な路線です。具体的には、大阪府、日本道路公団、国土交通省、奈良県の4者が区間ごとに管理しており、料金制度や区分も異なっています。しかし、2018年4月1日以降、美原JCT - 羽曳野IC間が西日本高速道路に移管されたことで、料金体系は大きく変化しました。

開通当初の1日平均交通量は約15,000台と計画を大きく下回っていましたが、2015年には約24,000台まで増加しており、利用状況は改善傾向にあります。

道路規格

道路構造令：第1種第3級（普通道路）
車線数：完成4車線（羽曳野 - 新庄間は暫定2[[車線]]）
設計速度：80km/h

道路体系

南阪奈道路の道路体系は、2018年4月1日を境に大きく変わりました。

2018年4月1日以降：全線が西日本高速道路の管理下となり、路線名も全線で「南阪奈道路」に統一されました。
2018年3月31日以前：美原JCT - 羽曳野IC間は大阪府道路公社が管理し「南阪奈有料道路」、羽曳野IC - 新庄出入口間は西日本高速道路が管理する「南阪奈道路」でした。

インターチェンジなど

インターチェンジについては、供用済みの区間と未供用・未完成の区間が存在します。

歴史

南阪奈道路の歴史は以下の通りです。

2004年3月28日：全線開通。
2018年4月1日：美原JCT - 羽曳野IC間が大阪府道から国道に編入され、大阪府道路公社から西日本高速道路に移管。営業路線名が全線で南阪奈道路に統一。
2020年7月1日：太子IC - 葛城IC間の付加車線事業が完了し、竹内トンネルを含む区間が往復4車線化。

路線状況

車線：太子IC - 竹内トンネル間は完成4車線、葛城IC→太子IC間は登坂[[車線]]有り。
最高速度：全線80km/h。

サービスエリア・パーキングエリア

南阪奈道路にはサービスエリアやパーキングエリアなどの休憩施設はありません。ただし、一般道から太子IC/料金所へ入る手前に料金所事務所があり、数台分の駐車場とトイレが設置されています。

主なトンネルと橋

暫定2[[車線]]区間では、トンネルと橋梁は上下線で1本ずつとなっています。

道路管理者

2018年4月1日以降、道路管理者は以下の通りです。

西日本高速道路 関西支社 南大阪高速道路事務所：美原JCT - 新庄出入口（南阪奈道路）

2018年3月31日以前は、以下の通りでした。

大阪府道路公社：美原JCT - 羽曳野IC（南阪奈有料道路）
西日本高速道路 関西支社 南大阪高速道路事務所：羽曳野IC - 新庄出入口（南阪奈道路）

所轄警察

大阪府警察 高速道路交通警察隊貝塚分駐隊：美原ジャンクション - 府・県境
奈良県警察 高速道路交通警察隊橿原分駐隊：新庄出入口 - 府・県境

料金

2018年4月1日、料金体系が大幅に変更され、ETC利用を基本とする全線一体の対距離制に移行しました。料金水準は高速自動車国道の大都市近郊区間を基本としており、非ETC車は原則として最大料金を収受する単純支払方式となっています。

料金車種区分は、全線で5車種（軽自動車等、普通車、中型車、大型車、特大車）に統一されました。ただし、激変緩和措置として、従前の料金を上限としています。

ETC割引

時間帯割引：深夜割引（0時 - 4時、30%引き）が適用されます。美原JCT - 羽曳野IC間も割引対象になりました。
ETCマイレージサービス：全線でポイント付与の対象です。羽曳野IC - 新庄出入口間ではかつて通勤割引を実施していましたが、平日朝夕割引は対象外です。
三線連続利用割引：2018年3月31日をもって廃止されましたが、新料金体系はこれを考慮して設定されています。

交通量

交通量は近年増加傾向にあります。詳細は、国土交通省の道路交通センサスを参照してください。

地理

通過する自治体

大阪府：堺市美原区、羽曳野市、南河内郡太子町
奈良県：葛城市、大和高田市、橿原市

接続する高速道路

E26 阪和自動車道：美原JCTで接続

関連項目

地域高規格道路一覧
近畿地方の道路一覧
日本の一般[[有料道路一覧]]

外部リンク

西日本高速道路株式会社
大阪府道路公社

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