印 (姓)

印（いん、イン）

印（いん、イン）は、主に中国と朝鮮半島に見られる姓です。

中国の印姓

中国における印姓は、比較的人口の少ない姓です。2020年の中国の統計では、上位100姓には入っていません。台湾では2018年の統計で414番目に多く、約250人程度が確認されています。

中国の印姓の著名な人物

印段: 春秋時代の鄭の大夫。
印宗: 唐代の高僧。
印応飛: 宋代の官吏で戸部侍郎を務めました。
印宝: 明代の官吏で黄州同知。
印青: 中華人民共和国の軍人、作曲家。総政治部歌舞団に所属していました。

朝鮮の印姓

朝鮮半島における印姓は、複数の氏族が存在し、多くの著名人を輩出しています。

朝鮮の印姓の著名な人物

印公秀: 高麗時代の将軍。
印侯: 高麗に仕えたモンゴル人の文官。
印璫: 高麗時代の将軍。
印海: 高麗時代の武臣。
印原宝: 高麗時代の文臣。
印錫輔: 李氏朝鮮時代の文臣。
印泰植: 韓国の国会議員。
印貞植: 朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の政治家、経済学者、共産主義者。
印在謹: 韓国の国会議員。
イン・ギョジン（印喬鎮）: 韓国の俳優。
イン・ギョドン: 韓国のテコンドー選手。
印曜翰: 米国系韓国人の医学者、国会議員。ジョン・リントンという英語名でも知られ、全羅南道に定着したリントン一族の末裔です。特別帰化の際に「順天印氏」という本貫を得ました。

朝鮮の印姓の氏族

朝鮮の印姓の主な本貫は、喬桐（キョドン）と延安（ヨナン）の二つです。

朝鮮の印姓の人口と割合

詳しい人口データは、ネイバー知識検索などを参照してください。

日本の印姓

日本における印姓は、福岡県の一部地域にのみ見られます。福岡県福岡市東区箱崎の筥崎宮に仕えていた住民が、江戸時代末期に奥姓から改姓したという説があります。また、福岡県北九州市八幡西区光明では、福岡藩士が出家して印姓を称したという伝承があります。これらの地域以外では、印姓はほとんど見られないようです。

脚注

関連情報については、以下のリンクを参照してください。
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