原田昇左右

原田昇左右（はらだ しょうぞう）

原田昇左右は、1923年7月15日に静岡県焼津市で生まれ、2006年7月2日に亡くなった日本の政治家です。彼は自由民主党に所属し、衆議院議員を9期にわたり務めました。その愛称は「ハラショー」で、政治家としての経歴は非常に多岐にわたります。

教育と初期のキャリア

彼は静岡中学から静岡高校を経て、1946年に東京帝国大学第二工学部を卒業しました。大学卒業後は、農林省（現在の農林水産省）に入省し、その後運輸省に転じました。彼のキャリアの中で様々な役職を歴任し、経済企画庁に出向した後は水運局のハンブルク領事も経験しました。海運局では調査課長、統計調査部調査課長、航空局国際課長、大臣官房開発課長などの要職を務め、豊富な経験を積みました。

政界進出

1974年に運輸省大臣官房審議官を最後に退官した後、1976年に旧静岡1区から衆議院選挙に出馬し、見事初当選を果たしました。彼の当選同期には、愛知和男、鳩山邦夫、中村喜四郎など多くの著名な政治家が含まれています。以後、原田は連続して9回当選を果たし、自由民主党内では宏池会に所属しました。

政治キャリアの中では、通産政務次官や1989年には第1次海部内閣の建設大臣としての重要な役割を果たしました。また、衆議院予算委員長も務めました。彼の政治手腕と経歴は多くの人々に評価されています。

政治的理念と活動

原田は1990年代に発生した「加藤の乱」において、派閥領袖である加藤紘一を支援する数少ない宏池会幹部の一人となりました。彼の姿勢は、一部の同党内から反発を招くこともありましたが、意義深い瞬間とも言えます。2002年には春の叙勲で勲一等旭日大綬章を授与され、その業績が認められました。

>> 参考情報: 彼は2003年にくも膜下出血で倒れ、その後の総選挙には出馬せず政界から引退しました。

最期とその後

原田は、2006年7月2日午前7時47分、東京都目黒区の病院で急性腎不全により亡くなりました。享年82歳で、死後には正三位に叙されました。彼の生家である「原田家住宅」は、2017年に国の登録有形文化財に登録され、彼の居住地としての歴史的意義が評価されています。

まとめ

原田昇左右の人生は、日本の政治史において重要な足跡を残しました。彼の政治的活動は多様であり、その影響力は計り知れません。彼の遺した成果は、自由民主党のみならず、広く日本社会に受け継がれています。また、家庭では長男の原田令嗣も政治家として活動しています。

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