原田順一

原田順一は、1949年11月22日に福岡県で生まれた元ボートレーサーです。1968年10月24日に下関競艇場でデビューを果たしました。

1991年の尼崎競艇場での全日本選手権競走、1993年の地元福岡競艇場でのモーターボート記念競走では、いずれも桑原淳一選手との激しいデッドヒートを制して優勝しました。2004年の競艇名人戦競走（住之江）では、3度目の桑原選手との対決となりましたが、優勝は大森健二選手、原田選手は2着、桑原選手は6着という結果でした。

原田選手は、初タイトルを獲得したのが41歳という晩成型でありながらも、その実力はトップクラスでした。SG競走とGI競走でそれぞれ2勝を挙げ、名人戦でも第1回から3年連続で優出するなど、多くのファンを魅了しました。特に、1998年の芦屋競艇場でのダイヤモンドカップ競走では、2コースから差し切りで初制覇を達成しました。その後も衰えを知らず、1999年の住之江競艇場でのダイヤモンドカップでは、当時絶好調だった松井繁選手を破るという大金星を挙げました。徹底したプロ意識を持ち、回りアシ重視のペラ調整や体重管理のための菜食主義を実践していたことも、好成績につながった要因でしょう。

また、原田選手は独特の博多弁が特徴的で、記者会見や開会式でのファンへのコメントなど、その個性的なキャラクターも人気を集めました。

2006年には、平和島競艇場での一般戦で1999勝目を挙げ、通算2000勝に王手をかけました。その後の宮島競艇場での一般戦では、6号艇ながらも3コースからまくりを決めて、見事2000勝を達成しました。これは通算9000走目での快挙でした。

2010年には大村競艇場での一般戦で最後の優勝を飾り、2014年の唐津競艇場でのGIマスターズチャンピオンでは最後の優出を果たしました。2015年には浜名湖競艇場での一般戦で最後の勝利となる通算2296勝目を挙げ、同年3月9日の桐生競艇場での一般戦が最後の出走となりました。そして、2015年7月8日に65歳で現役を引退しました。

引退後の2016年には、ボートレース殿堂マイスター入りを果たし、その功績が讃えられました。

主な獲得タイトルは以下の通りです。

1991年 - 第38回全日本選手権競走（尼崎）
1993年 - 第39回モーターボート記念競走（福岡）
1998年 - ダイヤモンドカップ（芦屋）
1999年 - ダイヤモンドカップ（住之江）

原田順一選手は、その卓越した技術と個性的なキャラクターで、長年にわたりボートレース界を彩った名選手の一人と言えるでしょう。

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