厳木川

厳木川の概要

厳木川（きゅうらぎがわ）は、佐賀県唐津市の東部地域にその源を持つ一級河川です。この川は、下田ダムおよび厳木ダムを経て、旧厳木町や旧相知町の中心部を流れ、最終的には唐津市相知町の山崎で松浦川に合流します。この川は、その水質の美しさから、国土交通省により「水質が最も良好な河川」として評価され、2018年と2020年には全国で特に水質の優れた河川の一つに選ばれました。

地理的な特徴

厳木川の水源は、佐賀県唐津市の椿山付近に位置しており、この地域は旧厳木町、旧浜玉町、旧七山村との境界にあたります。水源からは南へ流れる川の流れは、まず下田ダムを経ていきます。このダムは、厳木川の水を調整する役割も担っています。

その後、厳木川は天川川という支流と合流し、続いて厳木ダムに至ります。厳木ダムは、総貯水容量が1360万立方メートルに達する重力式コンクリートダムで、流域の洪水防止や水供給に重要な役割を果たしています。ダムの下流では、川の流れが南西方向へと移行し、厳木町の中心部を通過します。この地域では、JR唐津線と国道203号が川に沿って並行して走っており、交通の要所ともなっています。

川はその後、旧相知町の中心部に至るまで流れ、途中で平山川という支流と合流します。最終的には、JR筑肥線の肥前久保駅の北東側で松浦川に合流するという流れを見せています。

流域の自治体

厳木川が流れる地域は佐賀県唐津市を中心としており、唐津市は川の美しい流れと豊かな自然環境を活かして、地域の観光資源としても注目されています。厳木川の周辺には、自然を楽しむための散策路や観光スポットが点在しており、地域住民だけでなく、観光客にも親しまれています。

支流とダムの役割

厳木川には主な支流として天川川、平山川があり、これらの河川は厳木川の流量や水質に影響を与えています。また、厳木ダムの存在により、流域では安定した水供給が可能となり、洪水のリスクも低減されています。これらの要素は、厳木川が美しい景観を保つとともに、地域の生活にも大きな影響を与えていることを示しています。

脚注と関連項目

厳木川の歴史や影響について詳しく知りたい場合には、特定の事件、たとえば昭和28年に起こった西日本水害の考察が参考になるかもしれません。この事件では、九州北部の河川がほぼ全て氾濫し、厳木川もその影響を受けました。

また、厳木川関連の地理データがオープンストリートマップで確認できたり、ウィキメディア・コモンズでは厳木川に関する資料を探すことができます。

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