及川源七

及川源七の業績と経歴

及川源七（おいかわ げんしち、1889年12月15日 - 1972年4月30日）は、日本の陸軍軍人であり、最終階級は陸軍中将でした。彼の人生と軍歴は、日本の近代史における軍事的な動向を反映しており、特に日中戦争での指揮官としての活躍が知られています。

生い立ちと教育

及川源七は東京府で生まれました。彼の教育は、仙台陸軍地方幼年学校や陸軍中央幼年学校など、陸軍に特化した機関で行われました。これにより、彼は若い頃から軍人としての資質を培っていきました。1911年5月には陸軍士官学校の23期を卒業し、同年12月には歩兵少尉に任官され、歩兵第4連隊に配属されました。その後も彼は陸軍大学校を卒業し、さらなる軍事的技術と知識を身につけました。

軍歴と昇進

及川は、1911年から1944年にかけて、さまざまな職務を歴任しました。最初は歩兵少尉としての任務を開始し、1921年には参謀本部に勤務しました。この期間中、彼は参謀本部員や、支那研究員としても活動しました。様々な部隊での勤務を経て、1934年8月には歩兵大佐に昇進し、歩兵第33連隊の指揮を執りました。

1936年には人事局恩賞課長に転任し、1938年には陸軍少将に昇進しました。彼は歩兵第9旅団長として日中戦争に参与し、特に広東作戦や南寧作戦において重要な役割を果たしました。1940年には興亜院華中連絡部次長に就任し、1941年には陸軍中将に昇進しました。さらに興亜院総務長官心得及び政務部長を務めた後、1942年11月には第23師団長として満州に駐屯しました。

1944年1月には参謀本部付に転任し、同年3月には予備役に編入されました。特に彼の命令に基づく戦略的判断は多くの戦闘に影響を与えましたが、終戦後は1947年11月28日に公職追放の仮指定を受けました。

栄典と著作

及川源七はその軍歴において多くの栄典を受けています。1941年9月には従四位、1943年10月には正四位に叙せられました。彼はまた、著作活動にも積極的に取り組んでおり、1926年には『趣味の日清日露戦史』を出版しています。これにより、軍事的な知見を一般に広めることにも尽力しました。

まとめ

及川源七は、日本陸軍における重要な指導者の一人であり、彼の軍歴や著作は後世に影響を与えています。彼の生涯は、戦争の激動の中での日本の軍人の姿を忠実に反映しており、その業績や経験は今日でも学ぶべきものが多いといえるでしょう。

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