及川煌久

及川 煌久（おいかわ てるひさ）のプロフィール

及川 煌久は、1936年12月16日に岩手県胆沢郡前沢町で生まれた元大相撲力士です。本名は及川 耕貢で、彼は15歳の若さで相撲の道を志し、尾上部屋に入門しました。最初の取組は1952年1月場所で、初土俵を踏みましたが、その場所では1勝2敗に終わり、新序に昇格するものの、思ったほどの成績を残せませんでした。

入幕までの道のり

初めての番付に付いた際、彼は本名の「及川」を名乗りましたが、その後、四股名を「及川 太郎」から「及川 煌久」に変えました。1955年の3月からは高砂部屋に移籍し、そこでの彼の成績は飛躍的に向上し、「期待の星」として注目を集めるようになります。1956年9月には十両に昇進し、その後も順調に出世を続けました。1957年9月場所では、わずか20歳で新入幕を達成します。

入幕後、彼の相撲スタイルは押し立てからの攻撃や左四つからの寄りに特徴づけられていました。そのため、早くも前頭上位に昇進する期待が寄せられました。しかし、幕内での成績は振るわず、惜しくも10勝以上を記録することはありませんでした。さらに、右膝を負傷したことも影響し、彼の上位進出は実現しませんでした。

現役晩年と引退

及川煌久は1961年1月場所を最後に幕内から遠ざかり、最終的には幕下14枚目まで落ちてしまいました。彼は1962年5月場所をもって、相撲界を引退することになりました。

引退後、及川は東京都台東区上野にて中華料理店を開店し、飲食業に転身しました。相撲界を去った後も、彼は新たな道での成功を追い求め続けていたようです。

戦績

彼の通算成績は299勝305敗、勝率は.495というもので、幕内成績は147勝164敗、勝率は.473でした。現役在位は50場所、うち幕内在位が21場所という成績を残しています。また、十両での優勝は2回を記録しています（1957年1月場所、1957年5月場所）。

改名歴

及川煌久の四股名の変遷は以下の通りです：

• - 及川 太郎（1952年5月場所 - 1960年3月場所）
• - 及川 煌久（1960年5月場所 - 1962年5月場所）

数々の試練を経て、及川煌久はそのキャリアの中で、多くのファンに愛される存在となりました。彼の真摯な相撲道は、今なお多くの後輩力士たちに影響を与え続けています。

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