友ノ浦喬次

友ノ浦喬次（とものうら きょうじ）は、1893年3月16日に岡山県岡山市で生まれ、1971年12月29日に生涯を閉じた大相撲力士です。出羽海部屋に所属し、本名を大倉喬次といいました。現役時代の体格は166cm、90kgと小柄でしたが、左四つからの吊りや寄りを得意としていました。

1911年6月場所で序ノ口として初土俵を踏みました。同期には、後に横綱となる常ノ花がいました。1918年1月場所には十両に昇進し、2場所で通過すると、1919年1月場所には幕内入りを果たしました。立合いの呼吸が非常に巧みで、左を差しての筈押しや吊り、寄りを武器に、その小柄な体格を補うような素早い相撲を展開し、約4年間にわたり幕内で活躍しました。自己最高位である東前頭7枚目で迎えた1922年1月場所の初日には、大関千葉ヶ嵜を破る殊勲の星を挙げましたが、その後は9連敗を喫してしまいます。翌場所も大敗し幕内から陥落すると、1923年5月場所を最後に引退しました。

引退後は、当時の東京大角力協会には残らず、故郷に戻って相撲の指導に当たりました。また、巡業の世話役としても尽力しました。お酒には非常に弱く、奈良漬けでも酔ってしまうほどであったと伝えられています。

主な成績
幕内在位：8場所
幕内成績：25勝53敗1分1休　勝率.321

改名歴
友ノ浦喬治
友ノ浦喬次
友ノ浦喬治
友ノ浦喬次

関連項目
* 大相撲力士一覧

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