友風想大

友風 想大 (ともかぜ そうだい)

友風想大は1994年12月2日に神奈川県川崎市で生まれ、本名は南友太です。身長185cm、体重183kg、血液型はO型で、現在は中村部屋に所属し、かつては尾車部屋と二所ノ関部屋にも在籍していました。最高位は西前頭3枚目であり、この位置には2019年9月と11月の場所で達しました。彼は右膝下が切断寸前の重傷を負い、幕内から序二段に落ちましたが、そこから立ち上がり再び幕内に戻った力士です。

来歴

アマチュア時代

友風は幼少期から多彩なスポーツに親しみました。小学校時代には極真空手とバスケットボールを、中学校では柔道に取り組んでいました。柔道部の顧問が相撲経験者であったため、相撲大会にも参加する機会があり、関東大会で団体優勝を果たしましたが、その当時は相撲に対する興味は薄かったようです。中学校ではバスケットボールを続けたかったものの、体格の良さから柔道を選ばざるを得なかった経緯があります。

しかし、中学の柔道部において相撲をトレーニングとして取り入れたことで、彼は徐々に相撲に興味を抱くようになり、最終的には相撲の道に進むことを決意しました。相撲に本格的に取り組み始めたのは、向の岡工業高校に進学してからで、在学中に全国選抜高校相撲弘前大会で準優勝を果たしました。この時の経験が彼に自信を与え、高校卒業後は日本体育大学へ進学し、全日本大学選抜宇和島大会で優勝するなどの実績を重ねました。

大相撲入門後

友風は2017年4月26日に尾車部屋に入門を発表しました。初土俵は2017年5月場所で、初土俵からわずか11場所で幕内昇進を果たすなど、急成長を遂げました。彼は入門1年目から早々にその才能を証明し、注目の若手力士となりました。

2019年の夏場所では、自身初の金星を横綱・鶴竜から奪取し、その後も順調に勝ち星を重ねていきました。ところが、2019年11月場所での試合中に右膝を負傷。その後、診断は重傷で、長期の休場を余儀なくされます。この時、尾車親方は彼に対し、心の整理をつけるように励ましました。そして友風は、プロとして復帰することを願い、リハビリや手術に取り組むことになりました。

右膝の負傷と長期休場

彼が負った怪我は右膝の靱帯損傷や骨折を伴い、復帰の目処が立たない深刻なものでした。当初、医師からは「歩くことも難しい」と指摘され、引退を考えることもありましたが、周囲の支えを受けて現役続行を決意しました。友風はリハビリに全力を注ぎ、土俵上での復帰を目指しました。

2021年3月場所でようやく土俵に復帰。西序二段55枚目からスタートし、徐々に実力を示しながら成績を伸ばしました。その後も二所ノ関部屋に移籍し、新たな環境での鍛錬を続けることになりました。

復帰と再びの挑戦

2023年には再び十両に昇進し、その後、幕内への復帰も果たしました。彼は一度は大きな挫折を経験しながらも、日々の努力と周囲の支援によって再起を遂げました。これにより、彼は多くの人々に勇気を与える存在となりました。

友風は基本的には押し相撲を得意とし、偶には引き技も駆使する多彩な技を持つ力士です。また、趣味としてピアノ演奏を楽しみ、自身の音楽への情熱も持っています。これらの要素が彼の魅力となり、ファンに愛される理由になっています。今後の活躍にも期待が寄せられています。

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