双見山又五郎

双見山一夫について

概要

双見山一夫（ふたみやま かずお）は、1915年8月4日に生まれ、1974年3月5日に逝去した元大相撲力士です。彼は大分県佐伯市、または津久見市の出身とされており、本名は大星一夫です。その現役時代の体格は、身長171cm、体重118kgであり、最高位は東前頭筆頭でした。彼の得意技は左四つと寄りで、特に力強い取り口が特徴でした。

来歴

双見山は1937年1月場所に本名の大星で幕下付出として初土俵を踏みました。しかし、関西角力協会に入門していたための措置で、負け越した結果として翌5月場所では序二段に降格されることとなります。この状況から、彼は厳しい戦いを強いられました。

1940年1月場所では新十両として昇進し、1941年1月場所での成績は13勝2敗。これにより十両優勝を成し遂げ、翌5月場所では双見山又五郎という名前で入幕を果たしました。この時、番付は西前頭11枚目まで上昇し、初めて対戦した横綱・男女ノ川を押し切りにて破って金星を挙げる快挙を成し遂げます。この新入幕力士による金星は、その後随分と長い間現れず、1973年9月場所の大錦まで待たなければなりませんでした。

双見山は、その後三役には昇進しなかったものの、主に幕内上位で活躍しました。彼の立合いから出る鋭い出足や、左四つに組んでからの寄りの技術は非常に高く評価されました。また、四股名は大分出身の大横綱、双葉山に由来しており、彼は体型も似ていたことから「16ミリ双葉」と称されていました。その双葉山も同じく彼を可愛がっており、時には横綱の土俵入りの露払いを務めることもありました。

彼の相撲生活は1947年6月場所限りで幕を閉じ、引退後は年寄として錦戸を襲名しました。しかし、横綱・東富士の引退以降、1954年9月場所で角界を去ることとなります。その後は東京都内でキャバレーや料理店を経営し、新たな人生を歩むことになりました。

主な成績

彼の通算成績は116勝103敗23休で、勝率は.530です。幕内での成績は60勝69敗21休で、勝率は.465。この現役の在位期間は21場所、幕内在位は12場所 にわたりました。また、彼は金星を2個獲得し、男女ノ川と照国からそれぞれ金星を 挙げました。さらに、十両での優勝は1941年1月場所において1回達成しています。

墓所

双見山一夫の墓所は、墨田区立川にある新義真言宗・弥勒寺の旧子院墓地にあります。彼の偉大な相撲キャリアとその後の人生は、多くの相撲ファンに今も語り継がれています。

関連項目

• - 大相撲力士一覧

双見山一夫のような力士は彼の時代特有の魅力を持っており、相撲界における功績は今も多くの人々に感動を与え続けています。

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