反貧困ネットワーク

反貧困ネットワーク

反貧困ネットワークは、日本社会における貧困問題の解決を目指し、様々な団体や個人が連携して活動するネットワーク組織です。2007年10月に発足し、2021年8月には一般社団法人となりました。シンボルマークは、貧困を象徴する黒いお化けの姿をした「ヒンキー」です。

概要

反貧困ネットワークは、「人間らしい生活と労働の保障を実現し、貧困問題を社会的・政治的に解決すること」を目的に設立されました。貧困問題に取り組む市民団体、労働組合、政治家、学者、法律家など、多様な背景を持つ人々が集まり、それぞれの専門性を活かしながら貧困問題に幅広く取り組んでいます。

これまでも個別に貧困問題の解決を目指す団体は存在しましたが、分野や社会的な立場の違いから連携が難しい状況がありました。反貧困ネットワークは、これらの団体・個人が互いに連携し、協力し合うことで、貧困という複雑な問題の解決を目指しています。

本部は東京都にありますが、全国各地に地域ごとの反貧困ネットワークが存在し、それぞれが主体的に活動しながら連携しています。

主な活動内容は、当事者のエンパワーメント、学習会やイベントを通じた社会的な問題意識の喚起、政界・官界・財界への働きかけなどです。「見えない貧困」を「見える貧困」に変え、社会全体で貧困問題に取り組む機運を高めることを目指しています。

主なメンバー

代表世話人: 宇都宮健児（弁護士・元日本弁護士連合会会長）
専務理事・事務局長: 瀬戸大作（新型コロナ災害緊急アクション）
常務理事: 稲葉奈々子（上智大学教授・移住者と連帯する全国ネットワーク）
業務執行理事: 猪股正（弁護士、生活保護問題対策全国会議）、阪上武（反貧困ささえあい千葉）、佐々木大志郎（つくろい東京ファンド）、杉浦幹（津久井やまゆり園事件を考え続ける会・神奈川支援）、中村光男（一般社団法人あじいる・企業組合あうん）、林治（顧問弁護士）、原文次郎（移住連会員）

その他、一般理事、監事、世話人として、様々な分野の専門家や活動家が参加しています。

関連書籍・参考資料

『もうガマンできない! 広がる貧困』湯浅誠、宇都宮健児、猪股正共著, 明石書店, 2007年
『働けません。「働けません。」6つの“奥の手”』湯浅誠ほか共著, 三五館, 2007年
『反貧困 「すべり台社会」からの脱出』湯浅誠著 岩波新書, 2008年

関連項目

ワーキングプア
格差社会
社会的排除
社会的弱者
就職氷河期
障害者
外国人労働者
プレカリアート
ネットカフェ難民
非正規雇用
フリーター
ニート
ひきこもり
労働者派遣事業
日雇い
ワンコールワーカー
ホームレス
車上生活者
派遣切り
年越し派遣村
全国クレサラ・生活再建問題被害者連絡協議会

外部リンク

一般社団法人反貧困ネットワーク - 公式サイト
反貧困ネットワーク - 旧公式サイト
* 反貧困TV

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