古屋徳兵衛 (2代)

古屋徳兵衛

古屋徳兵衛（1878年3月19日 - 1936年3月5日）は、日本の商人であり、呉服商として知られる実業家でした。松屋呉服店の社長を務め、古屋合名会社の代表社員、東京呉服太物同業組合長も歴任しました。族籍は神奈川県平民です。

人物

東京で生まれ、山梨県出身の初代・古屋徳兵衛の次男として育ちました。兄に古屋惣八、古屋榮一がいます。1903年に古屋合名会社を設立し、代表社員となりました。1911年には家督を相続し、前名である藤八から徳兵衛に改名しました。

1919年、東京神田にあった松屋百貨店を株式会社に改組し、社長に就任しました。1925年には銀座への進出を果たし、1931年には浅草店を開設するなど、松屋の発展に大きく貢献しました。

1936年、急性肺炎により順天堂病院で死去。享年57歳でした。晩年は横浜中村町、東京市麹町区五番町、神田鍛冶町、東京府荏原郡大井町鹿島谷などに居住しました。

家族・親族

古屋家は、呉服商として成功を収めた家系でした。

父：初代・古屋徳兵衛（1849年 - 1911年） - 鶴屋呉服店を経営。
兄：正太郎 - 早世。
弟：
惣八（1881年 - ?） - 松屋呉服店常務取締役。
榮一（1885年 - ?） - 松屋呉服店営業部長。
大吉（1888年 - ?） - 松屋呉服店取締役。
妻：美津（1881年 - ?） - 東京士族、青地伊一の姉。
養子：古屋祐次郎（1911-1992） - 甥・惣八の二男。二代目古屋徳兵衛を襲名。妻は侯爵花山院親家の娘である千枝子。長男の古屋勝彦は松屋社長・会長、二男の静雄は三菱商事プラスチック社長となりました。

参考文献

東洋新報社編『大正人名辞典』東洋新報社、1917年。
人事興信所編『人事興信録 第5版』人事興信所、1918年。
人事興信所編『人事興信録 第7版』人事興信所、1925年。
帝国時事通信社編『新興日本名士録 帝都復興之現勢』帝国時事通信社、1927年。
人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
人事興信所編『人事興信録 第10版 下』人事興信所、1934年。
* 実業之世界社編輯局編『財界物故傑物伝 下巻』実業之世界社、1936年。

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