古賀慎明

古賀慎明調教師

古賀慎明（こが まさあき）氏は、1965年6月11日生まれのJRA美浦トレーニングセンター所属調教師です。競馬界の名門、古賀一族に属しており、その血筋からも高い能力が期待されていました。父は元調教師の古賀一隆氏、大伯父に古賀嘉蔵氏、いとこおじに古賀正俊氏と古賀俊次氏、祖父の従兄弟に古賀末喜氏、そして娘婿に古賀史生氏と、競馬界に多大な貢献を果たした人物が数多くいます。まさにサラブレッド一族と言えるでしょう。

経歴

古賀氏は1991年9月、JRA競馬学校厩務員課程に入学、1992年1月より美浦・飯塚好次厩舎所属の調教厩務員としてキャリアをスタートさせました。その後、同年4月からは美浦・藤沢和雄厩舎に移り、調教助手として研鑽を積みました。長年の経験と知識を習得した古賀氏は、2005年2月に調教師免許を取得。そして2006年3月1日、満を持して20馬房の厩舎を開業しました。同年2月28日に定年で引退した父とは、現役の親子調教師になることは叶いませんでしたが、同期には松永昌博調教師らもいました。

開業初出走は3月4日の中京競馬場第6競走。13番人気のコメットサンサンが6着に終わるという結果でしたが、3月11日には中山競馬場で行われたアネモネステークスでアサヒライジングが勝利。わずか2戦目で嬉しい初勝利を飾りました。

その後も活躍は続き、2006年4月4日には地方競馬初出走となる船橋競馬場のナイスステッキ特別にラッキーショウリが出走し5着。7月2日にはアサヒライジングがハリウッドパーク競馬場で行われたアメリカンオークスインビテーショナルステークスに出走し、日本国外の競走、そして国外GI初出走を果たし、2着という好成績を残しました。

2007年にはアサヒライジングがクイーンステークスを制し、重賞初勝利。さらに2010年にはサンテミリオンが優駿牝馬を制し、GI初制覇（アパパネとの同着優勝）という快挙を達成しました。同年6月19日には福島競馬場第9競走でJRA通算100勝という大きな節目を迎えました。

2013年にはアサティスボーイが新潟ジャンプステークスを制し、障害重賞初制覇。その後は重賞勝利から遠ざかりましたが、2019年、ワンブレスアウェイが愛知杯を制し、約5年ぶりの重賞制覇という嬉しいニュースを届けてくれました。

主な管理馬

古賀調教師は数々の名馬を育成し、競馬史に名を刻む活躍を見せてきました。主な管理馬として、以下のような活躍馬が挙げられます。

アサヒライジング（2006年アネモネステークス、アメリカンオークス2着、秋華賞2着、2007年ヴィクトリアマイル2着、クイーンステークス）
レオマイスター（2008年ラジオNIKKEI賞）
アーバニティ（2009年オーシャンステークス）
サンテミリオン（2010年フローラステークス、優駿牝馬）
アサティスボーイ（2013年新潟ジャンプステークス）
ワンブレスアウェイ（2019年愛知杯）
アガラス（2018年東京スポーツ杯2歳S2着）

これらの馬たちは、古賀調教師の卓越した指導力と、厩舎スタッフの献身的なサポートによって、数々の栄光を掴みました。

主な厩舎スタッフ

古賀厩舎には、経験豊富なスタッフが多数在籍しています。

土谷智紀氏（騎手→調教助手）
大西貴久氏（調教厩務員→調教助手）
柄崎将寿氏（調教助手）

彼らの献身的な努力が、古賀厩舎の成功を支えています。

古賀慎明調教師は、名門一族の伝統を受け継ぎながら、自身の卓越した指導力で、これからも多くの競走馬を育成し、競馬界を盛り上げていくことでしょう。

もう一度検索