台北庁

台北庁について

台北庁（たいほくちょう）は、日本統治時代の台湾における地方行政区分の一つです。旧字体では「臺北廳」と表記されます。1901年（明治34年）に設置され、1920年（大正9年）に他の庁と合併するまで、台北とその周辺地域を管轄しました。

地理

1916年当時の台北庁は、以下の11の支庁と直轄区域から構成されていました。

錫口
枋橋
新庄
士林
淡水（1912年9月までは滬尾）
金包里
水返腳
基隆
頂双渓
深坑
新店

これらの地域は、現在の台北市、新北市の一部に相当します。台北庁は、これらの地域を統治し、行政サービスを提供していました。

歴史

沿革

1901年（明治34年）11月：廃県置庁により、三県四庁から二十庁へと行政区分が改められた際に、台北県の一部を分離して新設されました。これにより、台北地域は新たな行政体制の下で統治されることになりました。
1909年（明治42年）：基隆庁の基隆、水返腳、頂双渓各弁務所、および深坑庁の景尾弁務署を編入しました。これにより、台北庁の管轄地域が拡大し、より広範囲な地域を統括することとなりました。
1920年（大正9年）9月1日：宜蘭庁、桃園庁の三角湧支庁と合併し、台北庁は廃止されました。この合併により、新たな行政区画が誕生し、台湾の地方行政区分は再編されました。

行政

台北庁の行政を担ったのは、庁長です。以下に歴代の庁長を記します。

歴代庁長

菊池末太郎：1901年11月11日 - 1903年9月16日
佐藤友熊：1903年9月16日 - 1907年9月12日
加藤尚志：1908年9月12日 - 1909年10月25日
井村大吉：1909年10月25日 - 1914年6月10日
加福豊次：1914年7月1日 - 1915年
冨島元治：1917年9月27日 - 1919年
今川淵：1919年 - 1919年
梅谷光貞：1920年7月 - 1920年9月1日

これらの庁長たちは、台北庁の行政運営において重要な役割を果たしました。各庁長の在任期間は、台北庁の歴史を語る上で欠かせない要素です。

まとめ

台北庁は、日本統治時代の台湾における重要な行政区画の一つであり、台北とその周辺地域の発展に大きく貢献しました。その歴史は、台湾の近代史を理解する上で非常に重要です。この解説を通して、台北庁に関する理解を深めていただければ幸いです。

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