合川区

合川区（ごうせんく）

合川区は、中華人民共和国重慶市北西部に位置する市轄区です。重慶市の中心部から北へ約54kmに位置し、四川省北部と重慶北部を結ぶ重要な交通拠点となっています。

地理

合川区は四川盆地の東部に位置し、重慶市の北大門としての役割を担っています。区内には嘉陵江、渠江、涪江が合流し、水運の要衝となっています。地形的には、東部に平行嶺谷、北西部になだらかな丘陵地帯が広がっています。

位置：東経105.58'37"から106.40'37"、北緯29.51'02"から30.22'24"
面積：2,356.21平方km
隣接地域：東は渝北区、華鎣市、南は北碚区、璧山区、西南は銅梁区、西北は蓬渓県、潼南区、北は武勝県、東北は岳池県
地形：東部に平行嶺谷、北西部に平緩丘陵
標高：最低185m、最高1284.2m（華鎣山）

歴史

合川区の歴史は古く、紀元前316年には墊江県が置かれました。墊江という地名は、嘉陵江と涪江の合流地点に由来するとされています。三国時代には、この地は巴国の勢力下にあり、「巴子城」という別都が置かれていました。

合川という名が初めて用いられたのは556年、西魏による合州の設置に遡ります。1913年には、嘉陵江と涪江の合流地点に位置することから合川県と改称されました。1992年には県級市に昇格し合川市となり、2006年に重慶市合川区となりました。

行政区画

合川区は、以下の7街道、23鎮を管轄しています。

街道: 南津街街道、合陽城街道、釣魚城街道、塩井街道、草街街道、雲門街道、大石街道
鎮: 沙魚鎮、官渡鎮、淶灘鎮、肖家鎮、古楼鎮、三廟鎮、二郎鎮、竜鳳鎮、隆興鎮、銅渓鎮、双鳳鎮、獅灘鎮、清平鎮、土場鎮、小沔鎮、三匯鎮、香竜鎮、銭塘鎮、竜市鎮、燕窩鎮、太和鎮、渭沱鎮、双槐鎮

教育

合川区には、以下の大学があります。

西南大学 電影電視学院、育才学院
重慶工商大学 派斯学院
重慶師範大学 渉外商貿学院、水産職業学院、城市職業学院、民生職業学院
重慶郵電大学 移通学院

名所・旧跡・観光スポット

合川区には、歴史的な名所や観光スポットが数多く存在します。

釣魚城: モンゴル・南宋戦争の古戦場として知られています。1243年から1279年まで、南宋軍がモンゴル軍に対して36年間抵抗し、モンゴル皇帝モンケ・ハンが戦死した地でもあります。
淶灘鎮: 北宋時代に建設された古い町並みが残っており、中国全国重点保護十大古鎮の一つに指定されています。二仏寺や鷲鷹岩摩岩石刻などの文化財も存在します。
ゆかりの人物: 周敦頤（北宋時代の儒学者）、盧作孚（中華民国時代から人民共和国にかけての資本家・政治家・教育家）

交通

合川区は、鉄道、高速道路が整備されており、交通の便が良い地域です。

鉄道: 蘭渝線、遂渝線、合川駅
高速道路: 蘭海高速道路、銀昆高速道路、合安高速道路、重慶都市圏環線高速道路
国道: G212国道、G351国道

健康・医療・衛生

合川区には、以下の医療機関があります。

合川区人民医院
重慶市合川区中医院
合川区中西医結合医院
合川区婦幼保健院
重慶合川宏仁医院

友好都市

* アメリカ カリフォルニア州，ロサンゼルス郡，サンタモニカ

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