1279年

1279年（ユリウス暦）の歴史的概観

1279年は、ユリウス暦における平年であり、西暦で言うところの1279年にあたります。この年は、様々な地域で異なる紀年法が用いられていました。干支は己卯、日本では弘安2年、皇紀1939年、中国では南宋の祥興2年（2月6日まで）と元の至元16年、朝鮮では高麗の忠烈王5年、檀紀3612年、ベトナムでは陳朝の紹宝元年、仏滅紀元は1821年から1822年、イスラム暦では677年から678年、ユダヤ暦では5039年から5040年でした。

各地域の暦と出来事

日本: 弘安2年であり、鎌倉幕府の時代にあたります。
中国: 南宋が滅亡し、元が支配を確立した年です。崖山の戦いで南宋が滅亡しました。
朝鮮: 高麗王朝の忠烈王の時代です。
ベトナム: 陳朝の時代です。

主な出来事

1279年の最大の出来事の一つは、崖山の戦いです。この戦いで南宋は元軍に敗れ、南宋は滅亡しました。これにより、中国は元王朝の支配下に入りました。

日本では、無学祖元が北条時宗の招きに応じ、寧波から博多を経て鎌倉に入りました。これは、禅宗の文化が日本に広まる上で重要な出来事でした。

誕生

1279年には、後の歴史に名を残す多くの人物が誕生しました。

国分盛胤: 鎌倉時代から南北朝時代にかけて活躍した武将で、陸奥国国分氏の第6代当主です。
北条煕時: 鎌倉幕府の第12代執権として活躍しました。
ルイ1世: 初代ブルボン公、クレルモン伯、ラ・マルシュ伯として知られています。

死去

この年には、多くの重要な人物が亡くなりました。

塩谷泰朝: 鎌倉時代の武将で、1月20日に亡くなりました。
陸秀夫: 南宋の重臣で、3月19日に崖山の戦いで入水しました。
祥興帝: 南宋の第9代皇帝で、陸秀夫と共に3月19日に崖山の戦いで入水しました。
ボレスワフ・ポボジュヌィ: ヴィエルコポルスカ公で、4月14日に亡くなりました。
岩倉宮忠成王: 鎌倉時代の皇族で、4月23日に亡くなりました。
アフォンソ3世: 第5代ポルトガル王で、5月5日に亡くなりました。
京極為教: 鎌倉時代の公卿で歌人であり、7月4日に亡くなりました。
北条宗頼: 鎌倉時代の武将で、7月14日または7月15日に亡くなりました。
ボレスワフ5世: サンドミェシュ公、クラクフ公で、12月7日に亡くなりました。
サイイド・アジャッル: 元の官僚で、この年に亡くなりました。
張世傑: 南宋の軍人で、この年に亡くなりました。

まとめ

1279年は、南宋の滅亡という大きな出来事があった一方で、日本の鎌倉幕府やその他の地域でも重要な出来事が起こった年でした。この年に生まれた人々は後の時代に活躍し、亡くなった人々も歴史に名を残しています。この年の出来事を振り返ることは、当時の世界情勢や文化、社会について深く理解する上で非常に有益です。

この年は、様々な暦が併用されていたことからもわかるように、地域ごとに異なる文化や歴史が展開していた時代であったと言えるでしょう。1279年の出来事は、後の歴史にも大きな影響を与え、その後の世界を形作る上で重要な役割を果たしました。

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