吉塚駅

吉塚駅について

吉塚駅は、福岡県福岡市博多区吉塚本町に位置する九州旅客鉄道（JR九州）の駅です。鹿児島本線と篠栗線の2路線が乗り入れており、福岡県庁の最寄り駅として機能しています。篠栗線は運転系統上「福北ゆたか線」の一部ですが、すべての列車が博多駅を終点としています。駅番号は鹿児島本線がJA01、篠栗線がJC01で、JRの特定都区市内制度における「福岡市内」に含まれます。かつては勝田線の起点であり、西鉄福岡市内線も乗り入れていました。

駅の構造と特徴

吉塚駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線の高架駅です。1番線は香椎・小倉方面、2番線は当駅始発・終着列車や優等列車待避、3番線は博多・鳥栖方面、4番線は篠栗・飯塚方面、5番線は博多行き列車が使用します。2・4・5番線は両方向の発着が可能です。駅には「えきマチ1丁目吉塚」という商業施設が入居しており、みどりの窓口や自動改札機も設置されています。

駅の北側には「吉塚電留線」と呼ばれる3本の留置線があり、主に博多駅に到着する特急列車の留置に使用されています。この留置線は、かつて吉塚機関区があった場所に、高架化に伴い移設されました。

歴史

吉塚駅は1904年（明治37年）に九州鉄道（初代）によって仮設駅として開設され、同年正式に開業しました。その後、国有化や西鉄との合併・分離などを経て、現在のJR九州の駅となりました。1980年代には貨物や荷物の取り扱いが廃止され、勝田線も廃止されました。1990年代には高架化事業が始まり、2004年に完全高架化されました。2009年にはICカード「SUGOCA」が利用可能になり、2019年にはJR九州サービスサポートによる業務委託駅となりましたが、2023年には直営駅に戻りました。

駅名の由来は、開業当時の地名「筑紫郡千代村字吉塚」に由来します。この地名は、戦国時代の武将・星野氏の兄弟を祀る吉塚地蔵尊に因んでいます。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は14,867人で、JR九州の駅の中で6番目に多い駅です。近年も利用者は増加傾向にあり、2009年度には乗車人員が1万人を突破しました。福岡市内のJR駅では、博多駅に次いで2番目に利用者が多い駅です。

駅周辺

吉塚駅周辺は、福岡県庁や九州大学病院、九州大学医・歯・薬学部などが立地しており、マンションも多く建ち並んでいます。1981年に福岡県庁が移転したことで、吉塚駅は県庁の最寄り駅となりました。駅の西口と東口はそれぞれ異なる景観を持ち、多様な人々が利用しています。

隣の駅

鹿児島本線
特急「きらめき」「ソニック」「にちりんシーガイア」一部停車
快速・区間快速: 千早駅 - 吉塚駅 - 博多駅
普通: 箱崎駅 - 吉塚駅 - 博多駅

福北ゆたか線
特急「かいおう」停車
快速・普通: 柚須駅 - 吉塚駅 - 博多駅

かつて存在した路線

勝田線
吉塚駅 - 御手洗駅

吉塚駅は、福岡の重要な交通拠点として、多くの人々の生活を支えています。

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