吉野量哉

吉野量哉（よしの かずや）は、1968年4月4日生まれの日本の出版アドバイザーであり、芸能プロダクション『Office Dynamite & Dancing Family』の代表を務めています。東京都で生まれ、千葉県松戸市で育ちました。血液型はAB型です。

生い立ちと初期の活動

吉野氏は少年時代に非行に走り、暴走族『松戸スペクター』に加入し、16代目総長を務めたという異色の経歴を持ちます。その後、建築業やサービス業など様々な職種を経験し、コーディネーターに転身しました。この幅広い経験と人脈を活かし、2000年以降、数多くの雑誌、テレビ番組、映画、Vシネマなどの現場にアドバイザーとして参画し、現在に至ります。

メディアでの活動

吉野氏は、多数の雑誌でアドバイザーとして関わってきました。主なものとして、『週刊プレイボーイ』（集英社）、『SPA!』（扶桑社）、『実話ナックルズ』（大洋図書）、『Men's Street』（竹書房）、『週刊実話 ザ・タブー』（日本ジャーナル出版）、『実話マッドマックス』（コアマガジン）、『劇画マッドマックス』（コアマガジン）、『実話時代』（メディアボーイ）、『爆写EX』（メディアックス）などが挙げられます。

また、書籍の分野では、自らの半生を綴った『暴走族、わが凶状半生』（2008年、コアマガジン）を中村淳彦氏との共著で出版しました。さらに、『無罪 〜裁判員裁判372日の闘争…その日〜』（2012年、竹書房）では、自身の裁判闘争の全貌を詳細に記録しています。その他、『アウトローと語る社会問題』（2019年、医学と看護社）では監修を務めました。

コミックの分野では、『ジゴロ次五郎』（講談社『週刊少年マガジン』連載）の原案を手掛けたほか、『実録暴走族抗争 相模スペクター 伊藤親博伝 南関東覇権戦争』（竹書房）の監修も担当しました。

テレビ番組では、『欲9』（日本テレビ）、『怒りオヤジ』（テレビ東京）、『メデューサの瞳 〜人を見抜く天才たち〜』（テレビ東京）、『JAPANロッケフェスティバル』（フジテレビ）、『ワケありバンジー』（ワケありバンジー製作委員会）、『愛する姫のために』（日本テレビ）、『スギちゃんのワイルド100』（BeeTV）、『リアクションGP』（BeeTV）など、多岐にわたるジャンルの番組に携わっています。

映画では、Netflixの『アウトサイダー』（2018年）でキャスティング協力を行いました。Vシネマでは、『わが凶状半生』（2010年、GPミュージアムソフト）とその完結編で企画協力・監修を務め、また、『実録 平成暴走烈士』（2014年、オールインエンタテインメント）では監督も務めました。

傷害致死容疑と無罪判決

2010年11月1日、吉野氏は路上で面識のない男性を殴って死亡させたとして、傷害致死容疑で警視庁綾瀬署に逮捕されました。しかし、吉野氏は逮捕当初から一貫して容疑を否認し、起訴後も無罪を主張し続けました。

裁判員制度の下で行われた審理の結果、2011年10月24日、東京地裁は暴行と死亡との因果関係には言及したものの、「泥酔状態にあった相手男性からの差し迫った攻撃に対し、防衛の意思で暴行を行ったことは否定できない」として、正当防衛を認定し、懲役5年の求刑に対し、無罪判決を言い渡しました。検察側は控訴せず、判決が確定しました。この裁判の一部始終を綴った書籍『無罪 〜裁判員裁判372日の闘争…その日〜』は、大きな反響を呼びました。

吉野量哉は、その波乱に満ちた人生経験と、多岐にわたる分野での活動を通じて、独自の存在感を放っています。

外部リンク

NETFLIX映画『アウトサイダー』

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