名古屋臨海鉄道汐見町線

汐見町線の概要

汐見町線（しおみちょうせん）は、愛知県名古屋市南区の東港駅から名古屋市港区に位置する汐見町駅までを結ぶ名古屋臨海鉄道の線路です。この路線は全長3.0キロメートルで、特徴としては全線が単線であり、電化されていないことが挙げられます。さらに、現在は定期的な貨物列車の運行が停止されています。

路線データ

1. 営業距離: 東港駅から汐見町駅までの距離は3.0キロメートルです。
2. 軌間: 標準的な1067ミリメートルの軌間を採用しています。
3. 駅数: 全体で駅は3つあり、起点と終点を含めた構成です。
4. 複線区間: この路線には複線の区間は存在せず、全て単線で運行されています。
5. 電化: 全線が非電化で、電車は運行されていません。
6. 閉塞方式: スタフ閉塞式を採用しており、安全確保が図られています。

歴史

汐見町線はもともと愛知県営の専用鉄道として始まり、名古屋鉄道に運行が委託される形式で運営されていました。最初の区間は1930年代に開通され、1941年には名古屋鉄道による運行が開始されました。1949年には八号地から汐見町駅までの区間が運行を開始し、1959年には伊勢湾台風の影響でルートが変更されました。

1965年には名古屋臨海鉄道の路線として正式に開業し、その後も様々な形で運用が行われました。しかし、2003年には定期の貨物列車が廃止されると、2015年には営業が休止されることになり、近年では一時的な暫定運行があるものの、実際には運転が行われていない状況です。

運行形態

定期貨物列車の設定が廃止された後も、空タンク車を使用した臨時貨物列車が2010年まで不定期で運行されていました。2024年度のダイヤ改正でも形式上は1日1往復の臨時専用貨物列車が設定されていますが、実際にはこの列車も運行されていない状況です。

駅一覧

汐見町線には以下の駅が存在します。

• - 東港駅（0.0km）: 起点となる駅で、周辺の物流拠点に近接しています。
• - 船見町駅（0.9km）: 東港駅から近い位置にある駅で、過去には利用者が多かった駅の一つです。
• - 汐見町駅（3.0km）: 終点の駅で、伝統的に物流の重要なポイントとされています。

注意事項

汐見町線は長い間利用されてきましたが、現在は貨物輸送の終息により利用者が減少しています。今後の動向に注目が集まっています。

参考文献

• - 2024 貨物時刻表（鉄道貨物協会）
• - 国土交通省鉄道局 監修「鉄道要覧」平成28年度

汐見町線は、名古屋市内での交通手段として活躍してきた歴史を持ち、その移り変わりは地域の物流や運輸において重要な役割を果たしてきました。

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