名和駅 (鳥取県)

名和駅について

名和駅（なわえき）は、鳥取県西伯郡大山町御来屋に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線に属する駅です。周囲の自然や観光名所と共に、この駅の歴史や特徴をご紹介します。

歴史

名和駅の歴史は1909年にさかのぼります。この年の3月11日、官設鉄道の御来屋駅と淀江駅の間に名和仮乗降場として設置されました。この仮乗降場は名和神社の桜の名所の近くにあり、桜の季節に合わせた開設となっています。駅名の由来は、名和神社がある西伯郡名和村にちなんでいます。

その後、1912年の1月31日には名和仮乗降場が廃止され、新たに名和仮停車場が設けられました。これは季節営業の臨時駅で、旅客だけの利用が可能でした。1955年には通年営業を行う名和駅に昇格し、その重要性が高まります。

1968年には業務委託駅となり、さらに1972年に再度業務委託されたことで、周囲の交通網との結びつきが強まりました。1984年には荷物の取り扱いが廃止され、1985年には無人駅化が進みました。1987年には国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅として運営されることとなります。

駅構造

名和駅は単式ホーム1面1線を備えた地上駅です。駅は米子方面に向かって左側に位置し、居酒屋が入居した駅舎がホームに接しています。ただし、居酒屋の営業は稀で、利用者にはあまり利用されていないようです。ホームは棒線式の構造となっており、米子方面行きと鳥取方面行きの列車が共用しています。

また、名和駅は無人駅であり、管理は米子駅が行っています。かつては自動券売機が設置されていましたが、現在は撤去され、利用には事前に切符を用意する必要があります。

利用状況と周辺情報

名和駅周辺には、いくつかの重要な施設があります。例えば、大山町役場や名和神社、大山町立名和中学校などの地域に根ざした施設が存在します。また、国道9号やいくつかの県道が近隣を通るため、アクセスも良好です。

駅から約300メートルの位置には名和駅前バス停留所があり、ぜひ利用したい公共交通手段の一つです。ここからは日本交通のバスが運行されており、下市入口行きや米子駅行き、イオン東館行きなど、多様な行き先が選べます。

隣の駅

名和駅は山陰本線に位置し、隣接する駅には御来屋駅と大山口駅があります。特急列車である快速「とっとりライナー」は名和駅を通過しますが、普通列車は停車し、地域内の移動の拠点として機能しています。

名和駅は、豊かな自然と歴史ある地域の一部として、多くの人々に訪れられています。鉄道を利用して訪れる価値のある場所と言えるでしょう。

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