名駅通

名駅通について

名駅通（めいえきどおり）は、愛知県名古屋市の西区から中村区を通って中川区に伸びる、南北に走る重要な通りです。この通りの公式名称は名古屋市道広井町線（なごやしどうひろいちょうせん）であり、名古屋駅交差点から笹島交差点の区間は、愛知県道68号名古屋津島線の一部を形成しています。名駅通という名称は、1984年に名古屋市が市内道路の愛称を公募し、制定されたもので、以降多くの市民に親しまれています。

区間の特徴

名駅通は、名鉄名古屋本線の栄生駅前から山王駅前までの約4kmにわたって延びています。特に名古屋駅前周辺は、繁華街として人々が多く集まりますが、それ以外の区間は比較的人通りが少ないのが特徴です。通りの両側にはJR東海道本線や中央本線、名鉄名古屋本線の線路が並行して走っており、交通利便性が高い場所です。

さらに、名古屋市営地下鉄の東山線が則武新町交差点から錦通交点の地下を通るため、このエリアは交通の要所とも言えるでしょう。昔は、名古屋市電が名古屋市の六反小学校前まで通っていましたが、現在はその姿を見ることはできません。

歴史的背景

名駅通の整備は1924年に遡ります。その際、名古屋都市計画街路網が告示され、「一等大路第二類第十四號路線」としてこの道路が設定されました。1935年には名古屋駅の移転が行われ、新しい駅前の交通整理を目的として延長が追加指定されるなど、時代とともにその役割が変化してきました。

沿線の主な施設

名駅通には、複数の重要施設が点在しています。東側では栄生駅や名鉄病院、トヨタ産業技術記念館、ノリタケ本社、ノリタケの森、名進研本社などがあります。また、名古屋駅周辺には名古屋ルーセントタワー、JPタワー名古屋、名古屋中央郵便局、JRセントラルタワーズなど、多くのビルが並ぶ活気あるエリアが広がっています。名古屋駅から山王駅にかけても、住友生命名古屋ビルやマーケットスクエアささしま、Zepp Nagoyaなど、様々な施設が立地し、暮らしや仕事で利用されています。

交差点と交通網

名駅通は愛知県道68号名古屋津島線と交差する名古屋駅交差点や笹島交差点、また名古屋市道愛知名駅南線、名古屋市道山王線とも重複する部分があり、交通表の中心的な存在となっています。これらの交差点は、名古屋市内外からのアクセスを容易にし、地域の経済を支える重要な交通路となっています。

まとめ

名駅通は名古屋市の中心部を南北に貫く交通路で、繁華街と静かなエリアがうまく調和しています。その歴史や周辺施設から、名古屋の発展とともに歩んできたことが伺えます。また、交通網が発展しているため、市民や観光客にとって非常に利用しやすい道であることも大きな魅力の一つです。名古屋を訪れた際には、ぜひ名駅通を散策して、その雰囲気を味わってみてください。

もう一度検索