向原停留場

向原停留場について

向原停留場（むこうはらていりゅうじょう）は、東京都豊島区東池袋四丁目および南大塚三丁目に位置する、東京都交通局が運営する都電荒川線（愛称：東京さくらトラム）の停留場です。駅番号はSA 24です。この停留場は、都心にありながらもどこか懐かしい雰囲気を残す都電の歴史を感じさせてくれます。

歴史

向原停留場の歴史は、1925年（大正14年）11月12日に王子電気軌道によって大塚駅前 - 鬼子母神前間が開業した際に始まりました。当時は王子電気軌道の一部でした。

1942年（昭和17年）2月1日には、王子電気軌道が東京市に買収され、東京市電（現在の東京都電車）の早稲田線（現在の荒川線）の停留場となりました。この買収により、向原停留場は都電ネットワークの一部となり、都市交通の一翼を担うことになります。

しかし、1944年（昭和19年）には、戦時体制の影響を受け、早稲田線の営業が一時休止されました。戦時中の混乱期において、多くの公共交通機関がその役割を一時的に停止せざるを得ない状況でした。

その後、1946年（昭和21年）7月10日に、早稲田線の営業が再開され、向原停留場も再び利用者の足として活躍を始めました。戦後の復興期において、公共交通機関の復旧は人々の生活を取り戻す上で重要な役割を果たしました。

停留場構造

向原停留場は、2面2線のホームを持つ構造です。それぞれのホームには上屋、ベンチ、発車標が設置されており、利用者の利便性を考慮した設計となっています。また、早稲田方面のホームには自動販売機も設置されています。ホームは春日通りを挟んで向かい合って設置されており、特徴的な配置となっています。春日通りの直下には東京メトロ丸ノ内線が通っていますが、地下鉄の駅は設置されていません。そのため、都電と地下鉄の乗り換えは、他の駅で行う必要があります。

停留場周辺

向原停留場の周辺には、さまざまな施設やスポットがあります。

サンシャインシティ: 大規模な複合商業施設で、ショッピングやエンターテイメントが楽しめます。
帝京平成大学: 大学があり、学生たちの活気が感じられます。
豊島区立朋有小学校: 地域に根ざした小学校です。
東京地下鉄建築区: 東京メトロの関連施設があります。
春日通り: 停留場のすぐそばを通る主要道路です。
空蝉橋通り: 周辺の通りで、地域住民の生活道路として利用されています。
大塚台公園: 地域住民の憩いの場となっている公園です。
豊島郵便局: 地域に必要な郵便局があります。
新日本スポーツ連盟: スポーツ関連の団体があります。
としまみどりの防災公園（IKE・SUNPARK）: 公式には東池袋四丁目停留場が最寄りとして案内されていますが、徒歩圏内にあります。災害時には避難場所としても機能する公園です。

これらの施設は、停留場利用者にとって便利な立地条件を提供しています。

バス路線

向原停留場には、都営バスの停留所も併設されています。上60系統のバスが運行しており、池袋駅東口や上野公園方面へのアクセスが可能です。これにより、都電以外の交通手段との連携もスムーズに行えます。

都営バス
上60 - 池袋駅東口行き/上野公園行き

隣の停留場

向原停留場の隣の停留場は、以下の通りです。

東京都交通局 都電荒川線（東京さくらトラム）
大塚駅前停留場 (SA 23) - 向原停留場 (SA 24) - 東池袋四丁目停留場 (SA 25)

まとめ

向原停留場は、都電荒川線の歴史とともに歩んできた停留場です。周辺には様々な施設があり、多くの人々に利用されています。都電の利用だけでなく、周辺の散策も楽しむことができます。この停留所は、都心の交通網の一部として、重要な役割を果たし続けています。

外部リンク

* 向原停留場 | 都電 | 東京都交通局

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