吹上町 (鹿児島県)

吹上町（ふきあげちょう）について

吹上町は、かつて鹿児島県の薩摩半島中北部に位置していた町です。2005年5月1日に、伊集院町、東市来町、日吉町と合併し、日置市の一部となりました。町名は、美しい砂浜で知られる吹上浜に由来しています。

地理

吹上町は、薩摩半島の西部に位置し、海岸線には吹上浜が広がっていました。町内には薩摩湖をはじめとする湖沼や、伊作川、和田川、小野川、永吉川などの河川が流れ、豊かな自然環境を形成していました。

大字

吹上町は、合併前には以下の11の大字で構成されていました。

今田
入来
小野
花熟里（合併時に「華」から「花」へ表記変更）
田尻
中之里
中原
永吉
湯之浦
與倉
和田

これらの大字は、現在の日置市吹上町として、それぞれ「今田」「入来」「小野」「花熟里」「田尻」「中之里」「中原」「永吉」「湯之浦」「与倉」「和田」と地名が引き継がれています。

歴史

吹上町の歴史は、明治時代の町村制施行にまで遡ります。

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行に伴い、伊作村と永吉村が発足。
1955年（昭和30年）4月1日：伊作町と永吉村が新設合併し、同時に町制を施行。吹上町が誕生。
2005年（平成17年）5月1日：伊集院町、東市来町、日吉町と合併し、日置市となりました。

姉妹都市・友好都市

吹上町は、岐阜県上石津町（現：大垣市）と友好都市関係にありました。2000年7月27日に「友好のまち宣言」を締結しています。

地域

教育

吹上町には、以下の教育機関がありました。

高等学校：鹿児島県立吹上高等学校
中学校：吹上町立吹上中学校
小学校：吹上町立伊作小学校、吹上町立花田小学校、吹上町立永吉小学校、吹上町立和田小学校

交通

吹上町へのアクセスは、最寄りの鹿児島空港が利用されていました。

バス：鹿児島交通の路線バスが運行。

道路：

国道270号
主要地方道：鹿児島県道20号鹿児島加世田線、鹿児島県道22号谷山伊作線、鹿児島県道35号永吉入佐鹿児島線
一般県道：鹿児島県道291号松元川辺線、鹿児島県道294号湯之浦伊作停車場線、鹿児島県道295号吹上浜停車場線（2006年路線廃止）、鹿児島県道296号田之頭吹上線、鹿児島県道298号永吉停車場線（2007年路線廃止）、鹿児島県道299号永吉吉利線（2007年路線廃止）、鹿児島県道加世田日吉自転車道線

鉄道：かつては鹿児島交通枕崎線が運行していましたが、1984年に全線廃止されました。

旧鹿児島交通枕崎線：永吉駅 - 吹上浜駅 - 薩摩湖駅 - 伊作駅 - 南吹上浜駅

現在

吹上町は、日置市の一部として、その歴史と文化を受け継いでいます。美しい自然と、かつての町の面影を今も残しており、訪れる人々にやすらぎを与えています。

関連情報

鹿児島県の廃止市町村一覧

もう一度検索