周保中

周保中について

周保中（しゅう ほちゅう、1902年2月6日 - 1964年2月2日）は、中国の軍人および政治家であり、ペー族（白族）に属する重要な歴史的人物です。彼は中華人民共和国の成立に大きく寄与したほか、その生涯で数々の歴史的な出来事に関与してきました。特に彼は、国共内戦や抗日戦争の際に重要な役割を果たし、政治的にも多くの地位を歴任しました。

初期の経歴

周保中は雲南省大理市湾橋村で生まれました。彼の本名は奚李元で、15歳のころから護法運動に参加し、1922年から1924年にかけて雲南陸軍講武堂で学びました。1926年には北伐に参加し、その後中国共産党に入党。彼は第6軍の副師団長としての地位を得ます。

1928年にはソ連のモスクワにある国際レーニン学校に留学し、1931年には満州事変が勃発。帰国後、中国共産党満州省委員会の軍委書記として、金日成や崔庸健と共に抗日ゲリラを組織しました。1935年には東北抗日聯軍の第2軍の軍長として活動し、日本軍との激しい戦闘に加わります。

ソ連への脱出と戦後の活動

1940年、彼はソ連に脱出し、そこで第88独立狙撃旅団の旅団長に任命されます。1945年、ソ連軍が満州に進攻すると、周保中は長春衛戍副司令官に任命され、様々な編成の変更を経て、東北人民解放軍の副司令官としても活躍しました。

国共内戦の期間中も、彼は東北部での戦闘において重要な役割を果たし、最終的に1949年に中華人民共和国の建国が宣言されます。新政府においては、雲南省人民政府副主席や国防委員会の委員などの重職を歴任しました。特に彼は1950年代に雲南大学の校長を務め、その後も多くの政治的な役職に就きました。

後半生と死去

1956年には全国人民代表大会の代表に選出され、同じく党中央委員会の候補委員としても活動しました。周保中は非常に活発な政治活動を続け、様々な重要な会議や役職で影響力を持つ人物でした。彼は1964年2月2日に北京市で病気により逝去しました。

北朝鮮における評価

周保中は北朝鮮においても重要な人物とされ、金日成の親密な上官であり、ソ連に彼を引き合わせた恩人として称賛を受けています。彼の家族は北朝鮮と経済的なつながりがあり、鉱物資源や武器の取引を通じて、北朝鮮経済を支える役割を果たしています。

周保中の功績や影響力は、今もなお多くの歴史的記録やメディアによって評価されていることが示されています。

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