和木駅

和木駅について

和木駅（わきえき）は、山口県玖珂郡和木町和木四丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。駅番号はJR-R15で、山口県内では最東端の駅となります。

駅の概要

和木駅は、和木町と岩国市の境界付近、山口県道135号線沿いにあります。かつて和木町内には鉄道駅がなく、住民は隣接する大竹駅や岩国駅を利用していました。しかし、広島 - 岩国間のダイヤが都市近郊型に移行する中で、新駅設置の要望が高まりました。1991年に和木町がJR西日本に新駅設置を打診し、町や関係機関が建設費を負担する請願駅として、2008年に開業しました。この駅は、広島シティネットワーク整備の一環としても重要な役割を担っています。

歴史

1991年3月：和木町がJR西日本広島支社に駅の新設を打診。
1992年6月：和木町議会が岩国駅 - 大竹駅間の新駅設置を要望。
1996年1月：和木駅設置期成同盟会が発足。
2002年12月：岩国市が窓口となり、JR西日本との協議を開始。
2003年9月：JR西日本との協議窓口が和木町に変更。
2004年1[[1月]]：駅の基本構想・基本設計が完了。
2006年10月13日：JR西日本が鉄道事業法に基づく事業基本計画の変更認可を申請。
2006年10月27日：中国運輸局から駅の設置認可が下りる。
2007年6月27日：駅建設工事が着工。
2007年9月19日：新駅名称が「和木駅」と正式発表。
2008年3月15日：山陽本線岩国駅 - 大竹駅間に開業。
2016年3月26日：ダイヤ改正により、快速シティライナー（土休日のみ運転）が停車。
2018年7月6日：平成30年7月豪雨で山陽本線が被災し、一時的に営業を休止。
2018年7月9日：海田市駅 - 岩国駅間の運行再開に伴い、営業再開。快速シティライナーは休止。
2019年3月16日：快速シティライナーが正式に廃止。
2020年3月14日：シティライナー復活に伴い、再度停車駅となる。

駅の構造

和木駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホーム有効長は165mで、8両編成に対応しています。ホームの幅は2mですが、4両編成の対応部分は3mとなっています。ホームの南端25mは岩国市域にかかっています。駅には西口と東口の2つの出入口があり、それぞれに簡易自動改札機が設置されています。西口にはトイレと駅事務室があり、ICOCAが利用可能です。駅は岩国駅管理の簡易委託駅で、西口にPOS端末が設置されています。東西を結ぶ自由通路にはエレベーターが設置され、バリアフリーに対応しています。駅周辺には自動車停車帯と駐輪場も整備されています。

和木駅交流プラザ

和木駅は、鉄道駅としての機能だけでなく、和木町の公共施設としての側面も持っています。駅舎事務室や自由通路など、JR西日本の施設以外の部分は、和木町が所有・管理しています。これらの施設は「和木駅交流プラザ」として総称され、指定管理者制度に基づき管理が行われています。2020年4月1日現在の指定管理者は、株式会社不二ビルサービスです。指定管理者は、JR西日本の乗車券類発券業務も行えます。

利用状況

和木駅の近年の1日平均乗車人員は、以下の通りです（具体的な数値は記載されていません）。

駅周辺

駅の西口側には和木町役場などの公共施設があり、町の中心部となっています。また、スーパーマーケットの丸久も近くにあります。東口側には化学工場や製油所が多く立地しています。

主な施設

和木町役場
和木町体育センター
岩国警察署 和木駐在所
岩国地区消防組合 中央消防署東出張所
和木町立和木中学校
三井化学岩国大竹工場
ENEOS麻里布製油所
国道2号
広島県道・山口県道122号大竹和木線
山口県道135号北中山岩国線

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

山陽本線

■快速「通勤ライナー」（平日朝上りのみ運転）：通過
■快速「シティライナー」（土休日のみ運転）・■普通（呉線内で快速となる列車含む）：大竹駅 (JR-R14) - 和木駅 (JR-R15) - 岩国駅 (JR-R16)

補足

和木駅の設置条例は『和木駅交流プラザ及び和木町駐輪場条例』という名称です。この条例に基づき、駅施設の一部は和木町が管理しています。指定管理者制度により、株式会社不二ビルサービスが駅の運営を担っています。

脚注

詳細な情報については、山口県統計年鑑や関連する外部リンクを参照してください。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧
日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧
はりま勝原駅（当駅と同日に開業した同路線の駅）

外部リンク

和木駅｜駅情報：JRおでかけネット

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