和歌山県立日高高等学校中津分校

和歌山県立日高高等学校中津分校

和歌山県日高郡日高川町に位置する和歌山県立日高高等学校中津分校は、公立高校の一つであり、名門横浜と並び評価される野球道場として知られています。本校は、和歌山県立日高高等学校の分校であり、特に野球部が注目を浴びる存在です。

概要

この学校の野球部は特に強力で、1997年には第69回選抜高等学校野球大会において分校として初めて甲子園に出場しました。この歴史的な瞬間は、分校の運動部としての地位を確立させる契機となりました。残念ながら、初戦では中京大中京に敗れましたが、その後も全国高等学校野球選手権和歌山大会では常に強いチームとして名を馳せ、過去5回の決勝に進出しました。しかし、智辯和歌山や市和歌山商業といった強豪に阻まれ、夏の甲子園には未だ出場できていません。

校訓

学校の校訓は「自主至誠」であり、それを基に生徒たちは日々の学びや部活動に励んでいます。

沿革

中津分校の歴史は、1949年に始まります。最初は和歌山県立日高高等学校船着分校として設立され、1954年に現在の場所に校舎が完成し移転しました。その後、1956年には全日制課程に変更され、船着分校から中津分校へと名称も変更されました。
1982年には校舎の改築工事が始まり、1983年に新しい校舎が完成しました。このように、時代と共に学校の環境も整備され、2000年には寄宿舎「若鮎寮」も完成し、生徒たちの教育環境がさらに充実しました。

設置学科

中津分校には普通科が設置されており、多くの在籍者が野球部に所属しています。2023年度の時点で、46人の在籍者のうち42人が野球部員という高い割合です。近年、智辩和歌山高校において陸上部が新設されたことも影響し、今や運動部が野球部のみの学校は県内では本校だけとなっています。

部活動

学校の部活動には運動部の他に硬式野球部があります。また、自然科学同好会もあり、部活動に積極的に取り組む環境が整えられています。

著名な出身者

この高校からは、元プロ野球選手の垣内哲也や芝﨑和広、千原淳弘、木本幸広、濱矢廣大といった優れた選手が輩出されています。特に垣内哲也は分校出身としてプロ野球界での先鞭を付けた存在です。

アクセス

和歌山県立日高高等学校中津分校へのアクセスは、JRきのくに線の御坊駅から車で約30分、または同駅から熊野御坊南海バス日高川線に乗り、「西原」で下車した後、徒歩5分の距離です。この立地もまた、生徒たちの通学に便利な環境を提供しています。

本校はそのスポーツへの情熱だけでなく、学問や学校生活全体においても生徒たちに貴重な教育の場を提供しています。

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