芝﨑和広

芝﨑和広：プロ野球選手としての軌跡と引退後の活動

芝﨑和広（しばさき かずひろ）は、1971年4月4日生まれ、和歌山県御坊市出身の元プロ野球選手です。右投右打の投手として、西武ライオンズで活躍しました。現在は、埼玉西武ライオンズの若獅子寮副寮長として、若手選手の育成に携わっています。

プロ入り前

和歌山県立日高高等学校中津分校時代には、後にプロ野球選手となる垣内哲也とバッテリーを組みました。3年春の県大会ではベスト4に進出しています。卒業後は社会人野球の大和銀行に進み、都市対抗野球大会にも出場。1994年には大阪ガスの補強選手として、1997年には中山製鋼の補強選手として出場しましたが、いずれも早期敗退となりました。

プロ野球選手として

1997年のドラフト会議で、西武ライオンズから6位指名を受け入団。1年目の1998年から一軍で起用され、初先発も果たし1勝1セーブを記録しました。その後は主に中継ぎ投手として活躍し、通算48試合に登板、3勝を挙げました。スライダー、チェンジアップを武器とし、2005年シーズン終了後に戦力外通告を受け、打撃投手に転向。引退後は寮長などを務めています。

物議を醸した場面

新人の年、シーズン最終戦となったロッテ戦での出来事は、プロ野球ファンの間で語り草となっています。当時、盗塁王争いを繰り広げていた小坂誠と松井稼頭央が、この試合で直接対決。小坂が塁に出ると、芝﨑は牽制球を故意に悪送球。しかし、一塁コーチの指示で小坂は進塁せず。次に、芝﨑は露骨なボークを犯し、小坂は三盗を試みるも失敗。結果的に、松井が盗塁を決めたことで、両者が盗塁王となりました。この一件は、スポーツマンシップに反する行為として、賛否両論を呼びました。

人物像

顔がパチンコの人気キャラクターに似ていたことから、愛称は「ゲンさん」と呼ばれていました。また、一部の雑誌や名鑑では「芝崎和弘」と表記されていたこともあります。

年度別投手成績

記録

初登板：1998年4月18日、対福岡ダイエーホークス3回戦（西武ドーム）
初奪三振：同上、6回表に吉永幸一郎から
初勝利：1998年5月3日、対千葉ロッテマリーンズ5回戦（西武ドーム）
初先発登板：1998年5月7日、対オリックス・ブルーウェーブ5回戦（西武ドーム）
初セーブ：1998年10月9日、対オリックス・ブルーウェーブ27回戦（西武ドーム）

背番号

54 （1998年 - 2005年）
09 （2006年 - 2015年）

関連項目

和歌山県出身の人物一覧
埼玉西武ライオンズの選手一覧
盗塁王争いにおける故意のボーク疑惑

外部リンク

個人年度別成績 芝﨑 和広 - NPB.jp 日本野球機構
選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)

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