品川神社

品川神社について

品川神社（しながわじんじゃ）は、東京都品川区北品川三丁目にある歴史的な神社です。この神社は元准勅祭社として東京十社の一つであり、東海七福神の一社でもあります。そのため、多くの信仰を集め、大黒天を祀っています。

祭神と歴史

この神社の祭神には、天比理乃咩命、素盞嗚尊、宇賀之売命がいます。神社の歴史は古く、文治3年（1187年）に源頼朝が安房国の洲崎神社から天比理乃咩命を勧請し、海上交通の安全と願いの達成を祈るためにここに祀ったことから始まります。当初、品川大明神と称されていました。

鎌倉時代末期には、元応元年（1319年）に北条高時の臣、二階堂道蘊が宇賀之売命を、さらに室町時代の文明十年（1478年）には太田道灌が素戔嗚尊をそれぞれ奉納しました。

特に、慶長五年（1600年）には徳川家康が関ヶ原の戦いに向けて品川神社を訪れ、戦勝を祈願したことが神社の発展に寄与しました。その後、徳川家康から贈られた社領や神輿、仮面などが奉納され、徳川家にとって特別な神社となりました。

1868年（明治元年）には明治天皇によって准勅祭社に正式に認定され、明治5年（1872年）には郷社に列し、さらに昭和50年（1975年）には東京十社の一員に加わりました。

境内と文化財

境内には「双龍鳥居」という名の石鳥居があります。これは特に美しい彫刻が施されており、左側には昇り龍、右側には降り龍が描かれています。この双龍鳥居は東京の他の神社にも存在し、「東京三鳥居」として知られています。

また、境内には阿那稲荷神社や浅間神社もあります。浅間神社周辺には、品川富士という富士塚も存在し、訪れる人々にとっての見どころとなっています。

さらに、境内には歴史的な人物である板垣退助の墓所があります。彼の墓は明治時代の重要な偉人を象徴しており、広く知られています。

例大祭と文化の継承

品川神社では、6月7日の近くの金曜日から日曜日にかけて例大祭が行われます。この祭りは神社の大切な行事であり、地元の人々にとって特別な意味を持っています。

神社では、「太太神楽」が年に四回奉納されており、この伝統的な舞が東京都指定の無形民俗文化財に認定されています。神楽は1570年代に由来し、神前での舞として地域の文化の一部として受け継がれています。

交通アクセス

品川神社へ訪れるには、新馬場駅から徒歩約3分と便利な立地にあります。直接アクセスできるため、観光客や地元の人々にとっても訪れやすいスポットです。

重厚な歴史のある品川神社は、信仰の中心としてだけでなく、文化財や祭りを通じて地域との深いつながりを持ちながら歩んできた場所です。これからも、神社を訪れる人々にその魅力が伝わっていくことでしょう。

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