唐堀山

唐堀山 (からほりやま)

唐堀山は、富山県富山市と岐阜県飛騨市にまたがる飛騨高地に位置する山です。標高は1159mで、山の中腹には「上の池」「中の池」「下の池」といった複数の池が存在することが特徴です。山頂は比較的広々とした平坦地となっています。

概要

唐堀山の中腹には、特徴的な池群が見られます。これらの池は、山の中腹に点在しており、独特の景観を形成しています。山頂部は比較的平坦で広いため、休憩や展望を楽しむのに適しています。唐堀山の北方尾根は約3km先に西新山、東方尾根は約2km先に大高山が位置しています。また、この山を源流とする猪谷川は、神通川の支流として流れています。

地形

唐堀山の山頂部の傾斜は、白木峰と類似しており、高原状の小起伏面を形成しています。この地形は、非火山性の地質に由来し、白木峰や金剛堂山と同様に隆起準平原と見なされています。しかし、唐堀山の山頂はブナ林が広がり、湿原が広がる白木峰とは植生が大きく異なっています。地質は主に雑多な石英長石質片麻岩から構成されていますが、角閃石に富んだ岩石が多いのが特徴です。具体的には、角閃石片麻岩や角閃石黒雲母片麻岩が広く分布しており、その他に黒雲母片麻岩、少量の珪線石ざくろ石黒雲母片麻岩、石灰岩、単斜輝石片麻岩なども見られます。

山名の由来

「唐堀」という名前は、窪地を意味する言葉に由来しており、山の中腹にある複数の池の窪んだ地形が名前の由来になったとされています。

生態

山頂部にはブナの巨木が多く見られるほか、チシマザサが自生しています。地質や山頂の起伏は広大な湿原が広がる白木峰と類似していますが、標高や季節風の当たり方の違いから、植生には著しい差が見られます。

登山

唐堀山への登山道は、加賀沢集落から整備されています。この登山道を利用することで、山頂まで安全に登山を楽しむことができます。

参考文献

『富山県山名録』 桂書房
『富山の百山』 北日本新聞社

脚注

(脚注は入力情報に存在しないため、省略します)

関連項目

富山市
飛騨市
飛騨高地

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