飛騨高地

飛騨高地（ひだこうち）

飛騨高地は、岐阜県北部の飛騨地方を中心に、富山県南部から美濃地方北部にかけて広がる、標高1500m前後の高地です。一般的には飛騨山地とも呼ばれています。東は飛騨山脈、西は両白[[山地]]に挟まれた地域で、その最高峰は猿ヶ馬場山（1875m）です。

地形の特徴

飛騨高地の中心部には、位山周辺を東西に走る山地が分水嶺となっています。この分水嶺を境に、北側の降水は庄川や神通川となって日本海へ、南側の降水は木曽川や長良川となって太平洋へと流れます。

白木峰や金剛堂山など、標高1500m付近の山頂には、広い平原（小起伏面）が広がっています。これらの山頂は、かつて平坦な地形が隆起した後に、山頂部分だけが取り残された「隆起準平原」と呼ばれる地形です。季節風の影響も受けて山頂が湿原になっている箇所もあり、独特の景観と高山植物の宝庫となっています。この隆起準平原は、万波高原や唐堀山などにも見られます。飛騨高地全体では、標高1100m、1300m、1500m付近に、準平原の遺物と考えられる平坦な山頂面が確認されています。

飛騨高地は、東西に位置する立山連峰や両白[[山地]]とは異なり、活火山は存在しません。地質も飛騨変成岩のような非火山性のものが多くなっています。

主な山々

飛騨高地には、以下のような特徴的な山々があります。

戸田峰 (1,227m)
白木峰 （1,586m）
金剛堂山 （1,638m）
天蓋山 （1,527m）
人形山 （1,726m）
籾糠山 （1,744m）
猿ヶ馬場山 （1,875m）：飛騨高地の最高峰
帰雲山 （1,622m）
御前岳 （1,816m）
鷲ヶ岳 （1,671m）
烏帽子岳　（1,625m）
位山　（1,530m）
川上岳　（1,626m）
船山 （1,479m）

これらの山々は、それぞれ個性的な姿と自然環境を持ち、登山やハイキングを楽しむ人々を魅了しています。

関連事項

飛騨高地に関するより詳しい情報は、以下の項目も参照してください。

山地
山脈
* 五箇山

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