啓明バスターミナル

啓明バスターミナル

札幌市中央区の南13条西22丁目に設けられた啓明バスターミナルは、自動車ターミナル法によって定められた専用のバスターミナル施設です。札幌市が独自に分類する交通結節点においては、都心部でも乗換地点でもないことから「その他」のカテゴリに位置づけられています。

概要

このターミナルは1964年（昭和39年）8月10日に運用を開始しました。北海道旅客鉄道（JR北海道）や札幌市営地下鉄の駅網から地理的に離れている中央区の山鼻エリアにおいて、バス路線の運行拠点として重要な役割を担っています。2019年（令和元年）12月時点のデータでは、スクールバスなどの一般に公開されない便を除き、平日1日あたり255便のバスがこのターミナルを発着していました。

施設

ターミナル内には、バスが乗降できるスペースが5箇所設けられています。のりばの中央部には利用者がバスを待つための待合室が設置されています。お手洗いについては、のりばから少し離れた北側にあります。この施設の設置および管理は、当初は札幌市交通局が行っていましたが、現在は札幌市へと移管されています。

利用事業者と沿革

かつては札幌市営バスが主に利用していましたが、2003年（平成15年）4月1日からは、ジェイ・アール北海道バスとじょうてつが主な利用事業者となっています。このバスターミナル自体を指すバス停留所名は「啓明ターミナル」です。

名称の由来

「啓明」という名称は、この地域の地名ではなく、近隣にある札幌市立啓明中学校の名前に由来しています。「啓明」とは「明けの明星」を指す言葉であり、学校名には「明けの明星が他の星の中でひときわ明るく輝くように、心身ともに爽やかで、集団の中で抜きん出て光を放つ学校になってほしい」という願いが込められています。

発着路線（ターミナル内）

啓明バスターミナルから発着する路線は、真駒内駅方面へ向かう路線はじょうてつが運行し、それ以外の方面へ向かう路線はジェイ・アール北海道バス（主に琴似営業所管轄）が運行しています。各路線の詳しい情報は、運行事業者のウェブサイトや営業所記事で確認してください。以下は2023年（令和5年）10月1日現在の主な発着路線です。

1番のりば
桑8 桑園円山線 桑園駅行（南11条西22丁目・円山公園駅・医大病院を経由）
円9 西25丁目線 円山公園駅行（南11条西22丁目を経由）
2番のりば
51 啓明線 札幌駅前行（医大病院・西11丁目駅・大通西4丁目を経由）
53 啓明線 大通西4丁目行・札幌駅前行（中央区役所前・西11丁目駅・大通西4丁目を経由）
3番のりば
循環啓56 山鼻線 西線16条・幌平橋駅方面を先に廻り、界川・伏見町高台を経由する循環路線
循環啓66 山鼻線 西線16条・幌平橋駅方面を先に廻り、南11条西20丁目を経由する循環路線
4番のりば
循環啓55 山鼻線 伏見町高台・界川を経由し、旭山公園通15丁目・中島公園駅方面を先に廻る循環路線
南4 真駒内線 真駒内駅行（電車事業所前・南警察署前・真駒内本町を経由）
5番のりば
循環啓65 山鼻線 南11条西20丁目を経由し、旭山公園通15丁目・中島公園駅方面を先に廻る循環路線

周辺の路上停留所「南13条西22丁目」

啓明バスターミナルに隣接する環状通沿いには、「南13条西22丁目」という名称の路上バス停留所があります。この停留所は、バスターミナル構内には乗り入れない一部の路線が停車するために使用されます。かつてはこの路上停留所も「啓明ターミナル」という名称でしたが、2017年（平成29年）4月1日に現在の名称に変更されました。

この路上停留所に停車する路線のうち、新千歳空港連絡バスは北都交通が、その他の路線はジェイ・アール北海道バス（主に琴似営業所管轄）が運行しています。各路線の詳細は運行事業者や営業所の情報をご確認ください。以下は2023年（令和5年）10月1日現在の主な停車路線です。

北方向（バスターミナル分岐付近）
循環円10 ロープウェイ線 円山公園駅行（南11条西22丁目を経由）
50 啓明線 札幌駅前行（中央区役所前・西11丁目駅・大通西4丁目を経由）
南方向（バスターミナル分岐付近）
循環円11 ロープウェイ線 円山公園駅行（もいわ山ロープウェイ・伏見町高台・界川を経由）
循環円12 ロープウェイ線 円山公園駅行（伏見町高台・界川を経由）
50 啓明線 もいわ山ロープウェイ行
南方向（サツドラ向かい側）
* M 新千歳空港連絡バス 新千歳空港行（南千歳駅を経由）

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