四日市競輪場

四日市競輪場の紹介

四日市競輪場（よっかいちけいりんじょう）は、三重県四日市市に所在する、地元市が運営する競輪場です。この競輪場は、1929年に開設された霞ヶ浦競馬場が前身であり、1952年に競輪場へと改修され、以降は「霞ヶ浦競輪場」として長い歴史を刻んできました。その後、1976年に四日市市がこの競輪場の所有権を獲得し、1994年に現在の名称である「四日市競輪場」に改称されました。

競技とイベント

四日市競輪場では特別競輪が数多く開催されており、過去には2003年のふるさとダービーや、2008年・2012年のサマーナイトフェスティバル、2018年のGI競走である読売新聞社杯全日本選抜競輪などが行われてきました。特定の競輪イベントである開設記念競輪（GIII）も行われ、その開催は毎年11月に移行し、重要な競輪として注目されています。特に、このレースはケイリングランプリの出場権をかけた争いが行われ、多くの競輪ファンに支持されています。

ナイター競走と新しい試み

四日市競輪場では、2002年10月からナイター競走である「ベイサイドナイトレース」が開始され、2007年からは記念競輪もすべてナイターで行われるようになりました。バンクの特徴として、1周400mという標準的なサイズを持ち、風の影響を受けやすい環境に位置しています。2024年時点では、ナイター及びミッドナイト競輪が実施されており、デイ・モーニングの開催がないのが特長です。

VTuberと地域振興

近年では、2019年から四日市競輪場の公式VTuberである泗水美海（しすい みう）が登場しました。このVTuberは、インターネットに親しむ若い世代にも競輪の魅力を伝えることを目的としており、全国の公営競技場としては初の試みによるものです。彼女はシーズンごとに新たなポスターモデルとして登場し続けており、競輪場のPR活動に一役買っています。

アクセスと周辺施設

四日市競輪場へは、近鉄四日市駅からの無料送迎バスが運行されており、霞ヶ浦駅からは徒歩約20分の距離に位置しています。また、競輪場周辺は霞ヶ浦緑地公園として整備されており、スポーツ施設としての多様性も備えています。宿泊施設である「霞ヶ浦会館」では、一般の方も利用可能な会議室や喫茶店などのサービスが提供され、地域の人々に親しまれています。

今後の展望

四日市競輪場では入場料を2019年に無料化し、広く一般来場者を迎える姿勢を示しています。また、2024年2月からはVIP観戦プランも販売される予定で、観覧体験の向上を図っていく方針です。さらに、ナイター照明の演出工事も進行中であり、未来の四日市競輪場の魅力強化に向けて様々な取り組みが期待されています。

終わりに

四日市競輪場は地域密着型の競輪場としての運営を行いながら、現代の技術を活用した新しい試みにも積極的です。これからも競輪を愛する人々にとって、さらなる楽しみと感動を提供する場であり続けることでしょう。

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