国分敷根

国分敷根の概要

国分敷根（こくぶしきね）は、鹿児島県霧島市に位置する地名で、以前は大隅国の敷根郷に属していました。この地域は霧島市の一部であり、人口は2010年の時点で2,091人、世帯数は882世帯です。郵便番号は899-4462となっています。古くからの由来を持つ地名で、「敷根」は日本武尊が熊襲征伐の際に野営したとき、木の根を敷いて休んだ伝説に由来しています。

地理

国分敷根は鹿児島湾の奥にあり、国分平野の東端に位置しています。南には福山町が、北側には国分上野原縄文の森や国分川内があります。また、豊富な湧き水に恵まれた土地であり、敷根交差点を起点に国道10号と国道220号が交差しています。地域内には鹿児島県道472号日当山敷根線も通っています。

歴史

敷根という名は鎌倉時代から文献に現れ、江戸時代には大隅国の一部として栄えました。明治4年には鹿児島県に編入され、その後、村が編成され、1889年には敷根村が設立されました。1954年には国分町に統合され、その後国分市へと変遷していきました。最終的には2005年、霧島市に編入され、現在の名称「国分敷根」が定着しました。

施設

敷根には公共施設として敷根コミュニティー広場や公民館、集会所などが整備されています。また、敷根保育園や郵便局も存在し、地域の生活を支えています。一方、歴史的な場所としては敷根火薬製造所跡や長尾城址があり、庄屋通りや法円寺、剱神社、醫師神社などの文化財があります。

風習・習俗

敷根では、特に春分の日に行われる厄祓いの行事が有名です。この際、特定の年齢の人々が剱神社に集まり、お祓いを受けてから地区内を歩く伝統があります。このように、地域に根ざした風習が受け継がれています。

資源

敷根地区には1908年から存在する天然ガス田があり、過去には企業化もされていました。だが、1951年の台風などで採掘が中止され、現在はほとんどの民家で調理や給湯用に利用されている状況です。

教育・交通

敷根には市立小・中学校が設置されており、学区が細かく分けられています。交通面では、東九州自動車道や国道10号、220号が利用でき、かつては国鉄の大隅線も走っていましたが、1987年に廃止されました。今後、地域の発展とともにさらなる交通網の充実が期待されます。

国分敷根は自然と歴史、伝統が共存する地域であり、多くの人々に愛され続けています。

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