国本哲秀

国本哲秀：実業家から成功馬主へ

国本哲秀氏は、1943年生まれの日本の実業家で、株式会社シナテック代表取締役会長として活躍する一方、日本中央競馬会（JRA）に登録する著名な馬主でもあります。本名は李哲秀氏で、在日朝鮮人であることを公表しています。

ショウナン一族の成功

国本氏の馬主としての活動は、1986年に馬主資格を取得したことに始まります。彼の所有馬には、冠名「ショウナン」が付けられており、その多くが輝かしい成績を残しています。勝負服は赤、白一本輪、白袖という、調教師・大久保洋吉氏一族に伝わる伝統的なデザインです。

特に印象的なのは、1993年産馬以降、馬名の冠名「ショウナン」の後に続く単語を母音「あ」で始まる言葉に限定しているというこだわりです。これは、大久保氏からの助言がきっかけで、国本氏は5ヶ国語の辞書を購入するなど、徹底した調査を行い馬名を選定しています。海外旅行で得たインスピレーションや、netkeibaでの公募でも「ア段」を指定するなど、その徹底ぶりは並々ではありません。

国本氏の所有馬の中でも、ショウナンカンプは2002年の高松宮記念でGI初制覇を飾るなど、数々の重賞競走で勝利を収め、その名を競馬史に刻みました。他にもショウナンパンドラ、ショウナンナデシコといったGI競走優勝馬や、多くの重賞競走優勝馬を輩出しています。これら馬たちの活躍は、国本氏の馬主としての成功を象徴するものです。

競馬界との深い繋がり

国本氏の馬主としてのキャリアは、ラジオたんぱアナウンサーの長岡一也氏からの誘いによって始まりました。さらに、大久保洋吉氏との出会いは長岡氏による紹介と、競馬界との深い繋がりは氏の成功に大きく貢献しています。

国本氏は、東日本馬主協議会の会長理事、東京馬主協会会長、日本馬主協会連合会副会長などを歴任し、2008年9月からは日本中央競馬会運営審議会委員も務めています。これは、彼が競馬界に多大な貢献をしていることを示す証左と言えます。

継続する情熱

国本氏の馬主としての成功は、単なる幸運ではなく、綿密な調査、深い知識、そして競馬界への貢献という、並々ならぬ努力の結晶です。彼の馬への愛情、そして競馬への情熱は、これからも多くの感動的なレースを生み出すことでしょう。

主要所有馬

GI級競走優勝馬

ショウナンカンプ (高松宮記念、スワンステークス、阪急杯)
ショウナンパントル (阪神ジュベナイルフィリーズ)
ショウナンパンドラ (秋華賞、オールカマー、ジャパンカップ)
ショウナンアデラ (阪神ジュベナイルフィリーズ)
ショウナンナデシコ (エンプレス杯、マリーンカップ、かしわ記念、スパーキングレディーカップ)

重賞競走優勝馬

ショウナンタキオン (新潟2歳ステークス)
ショウナンアルバ (共同通信杯)
ショウナンマイティ (産経大阪杯)
ショウナンアチーヴ (ニュージーランドトロフィー)
ショウナンラグーン (青葉賞)
ショウナンアポロン (マーチステークス)
ショウナンバルディ (中日新聞杯)

その他の所有馬

ショウナンナンバー (ヒヤシンスステークス、NHKマイルカップ3着)
ショウナンタレント (フラワーカップ)
* ショウナンアンセム (高松宮記念3着)

国本哲秀氏の活躍は、これからも競馬界を彩り続けるでしょう。

もう一度検索