国際十王交通熊谷営業所

国際十王交通熊谷営業所

国際十王交通熊谷営業所は、埼玉県熊谷市新島に拠点を置く、国際十王交通のバス営業所です。地域公共交通を支える重要な役割を担っています。

概要

熊谷営業所では、一般路線バスを中心に、高速バス、コミュニティバスの受託運行、貸切バス事業を展開しています。元々はタクシー事業を専門としていた旧国際ハイヤー熊谷営業所でしたが、2001年に東武バス熊谷営業所の事業を引き継ぎ、現在地に移転しました。その後、両毛観光バスとの合併や商号変更を経て、バス事業を拡大してきました。2016年にはタクシー事業から撤退し、バス専門の営業所となっています。

国道17号沿い、熊谷市街地西側の外れにある新島車庫に全車両が配置されており、事務所も同敷地内にあります。バス停留所名や入出庫路線の行き先も「新島車庫」となっており、地域住民には長年親しまれている名称です。営業所と新島車庫はほぼ同義として扱われることが多いです。

新島車庫の施設は、東武バス時代から引き継がれたものをそのまま使用しています。埼玉自動車から始まり、東武自動車、東武鉄道、国際ハイヤー、そして現在の国際十王交通へと、「東武グループの熊谷地区におけるバス事業者」としての歴史を約95年（2025年現在）に渡り引き継いでいます。

熊谷駅と東松山駅、小川町駅、葛和田を結ぶ路線は、開設当初から形を変えながらも現在も運行を続けている路線です。

施設

所在地: 埼玉県熊谷市新島263番地1
最寄バス停留所: 新島車庫（自社線のみ）
関連施設:
新島車庫：熊谷営業所管轄の全車両が所属。高速バス共同運行事業者の待機場所としても利用。
箱田車庫：熊谷駅発着便の一時的な待機・休憩施設。夜間留置はなし。
熊谷駅正面口ロータリーバスプール：短時間待機場所として利用。国際十王交通が主に利用。
国際バス待機場：立正大学線専用のバス待機施設。現在はイベント時の増便・貸切時に使用。
小川町駅前待機場：川越観光自動車とイーグルバスが共用。

労働組合

日本私鉄労働組合総連合会（私鉄総連）に加盟しています。

沿革

2004年1月：国際ハイヤーが十王自動車を合併し、国際十王交通に商号変更。
2004年2月：高速バス「フォレスト号」の受付を伊勢崎営業所から移管。
2004年3月：籠原駅南口 - 深谷日赤線運行開始。
2004年3月：京都・大阪行き夜行高速バス「ウィングライナー」運行開始。
2004年7月：羽田空港行き高速バス運行開始。
2009年1月：ICカード乗車券PASMO導入。
2010年3月：「ウィングライナー」の運行から撤退。
2011年10月：熊谷市コミュニティバス「ゆうゆうバス」の運行開始。
2016年3月：タクシー事業から撤退。
2017年10月：成田空港行き高速バス（新）を運行開始。
2020年3月：「フォレスト号」を休止。
2021年5月：籠原駅南口 - 熊谷さくら運動公園線の開設。
2022年10月：深谷駅南口 - ふかや花園プレミアム・アウトレット線開設。
2023年2月：スマートフォンアプリ「バスもり!」による「スマホ定期券」を導入。
* 2024年9月：東松山線が川越観光自動車との共同運行となる。

車両

2016年時点で62台のバスを保有しています。いすゞ自動車製と日野自動車製の車両があり、乗合車、高速車、貸切車があります。

事業エリア

埼玉県北部の熊谷市を中心に、東松山市北部、比企郡、行田市などに路線網が広がっています。高速バスでは坂戸市を経由して東京都へも乗り入れています。

運行路線

熊谷駅を発着するKM系統、立正大学を発着するRU系統、熊谷さくら運動公園を発着するSA系統などがあります。また、羽田空港行きの高速バスも運行しています。

ゆうゆうバス

熊谷市が運行するコミュニティバス「ゆうゆうバス」の一部路線を受託運行しています。

乗車券類

現金、PASMOなどのICカードが利用可能です。企画乗車券や定期券、割引制度なども提供しています。

国際十王交通熊谷営業所は、地域住民の生活を支える重要な交通インフラとして、これからも安全・快適なバス運行に努めていきます。

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