国際軍団

国際軍団とその歴史

国際軍団（こくさいぐんだん）は、かつてプロレス界に存在したユニットで、主に新日本プロレスで活動していました。ラッシャー木村が率いていたこの団体は、国際プロレス崩壊後にその残存メンバーを中心に結成され、知られるところでは「はぐれ国際軍団」とも呼ばれました。これにより、プロレス界における第3勢力の存在感を示そうとしました。国際軍団が結成された経緯や、活動の詳細、特に全日本プロレスにおける「国際血盟軍」の形成についても見ていきましょう。

来歴

1981年10月8日、蔵前国技館で「新日本プロレス対国際プロレス」の全面対抗戦が開催されることが決定しました。この対抗戦は、国際プロレスが倒産した後の話であり、代表の吉原功が新日本と抗争を望んだことから始まりました。しかし、マイティ井上や鶴見五郎など多くの選手がこの計画に対して反発し、結果的にいくつかの選手が全日本プロレスに移籍しました。その中でもラッシャー木村、アニマル浜口、寺西勇の3人は新日本プロレスに参戦し、「国際軍団」を名乗るに至りました。

その大会において、4人の選手による国際軍団の結成が発表されました。木村は「我々はプロレス界の第3勢力になる」とアピールし、以降の活動が始まります。国際軍団は、新日本プロレスに対して強い姿勢を見せ、再度挑戦を繰り返しました。

国際軍団の活動と試合

国際軍団は、猪木との抗争を軸に数々の名試合を展開しました。特に1981年11月5日、再戦において木村はTKO負けを喫し、両者間の遺恨はますます深まりました。1982年には、1対3の変則タッグマッチを実現するなど、猪木との対決を続けました。試合はルールが特別で、猪木が3人全員を相手にして勝利を収める必要がありましたが、結果的に国際軍団の2連勝に終わりました。

この勢いが続く中、木村と浜口は仲間割れを起こし、浜口は長州力との結託を契機に「維新軍」を結成しました。これにより木村は孤立し、国際軍団の結束が揺らぎ始めます。木村はその後、1984年にUWFに参加し、国際軍団は事実上消滅を迎えることになります。

国際血盟軍の誕生

国際軍団が解散した後、木村は全日本プロレスで新たに「国際血盟軍」を立ち上げました。1984年には馬場と共にリーグ戦に参戦しますが、突如として裏切り行為を行いました。この一連の行動により国際血盟軍が結成され、全日本プロレスの選手を中心に活動を再開しました。

国際血盟軍では、特に馬場との抗争が目立ち、当初は剛竜馬や鶴見五郎、アポロ菅原がメンバーに名を連ね、バトルは激化していきました。木村は試合時に特有のパフォーマンスを行い、観客の注目を集めましたが、徐々にメンバーの変動が見られるようになり、特に1986年には多くのメンバーが全日本から解雇される事態に至りました。

最後の活動

その後、木村は鶴見と共に国際血盟軍として活動しましたが、次第に経年によるシナリオやメンバーの流出が影響し、団体は自然消滅していきました。1988年には木村と馬場の一騎討ちが行なわれ、木村は仕返しを果たすことはできませんでしたが、その後の発言から両者の関係が変わりつつあることが伺えました。

また、1990年になると鶴見がSWSに入団したことにより、国際血盟軍の活動は終焉を迎えました。木村はその後も全日本プロレスに残り、新たな段階へ進んでいくことになります。

結論

国際軍団そして国際血盟軍は、日本のプロレスにおいて非常に重要な役割を果たしていました。その活動や試合は多くのファンに感動を与え、プロレス界の歴史の一部として今も記憶されています。

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