土岐頼功

土岐 頼功（とき よりかつ）

土岐頼功は、江戸時代後期の大名であり、上野国沼田藩の第9代藩主として知られています。彼の官位は従五位下・山城守であり、土岐家の第12代目に当たります。

略歴

頼功は信濃国飯田藩の藩主であった堀親長の九男として江戸で出生しました。文政9年（1826年）11月16日、先代の藩主、土岐頼潤が死去したため、頼功はその養子として藩主の座に就きました。この年の12月1日に彼は第11代将軍の徳川家斉に拝謁し、同月16日には従五位下・山城守に叙任されました。

文政11年（1828年）9月1日、頼功は奏者番となり、その後、藩の政治に深く関与することとなります。しかし、彼の政治生活は順調なものではなく、天保11年（1840年）の大飢饉によって彼の領地は大きな被害を受けました。この困難な状況の中、頼功は努力を傾けたものの、さらなる健康問題に直面します。

同年の4月12日、体調不良を理由に奏者番を辞任しました。その後、同年6月7日には隠居し、後継者として養子の土岐頼寧に家督を譲りました。天保14年（1843年）4月16日または24日に、41歳または44歳で江戸にてその生涯を閉じます。彼の墓所は、萬松山東海寺春雨庵にあります。

系譜

土岐頼功の家族は、氏名から見ても多様性に富んでいます。実父は堀親長、養父は土岐頼潤であり、正室には鍼がいました。鍼は土岐頼潤の次女であり、彼との間に三女の鈴子が誕生しました。鈴子は土岐頼之の正室となり、土岐頼寧の養女でもあります。さらに、頼功には養子として土岐頼寧が存在し、これは土岐頼潤の五男にあたります。また、彼の娘は西尾忠受の正室となった錠で、土岐頼布の娘でもありました。

このように、土岐頼功の人生は大名としての役割だけでなく、家族や家系の繋がりも深く影響していたことがわかります。彼の政治的な功績と家族のつながりは、江戸時代の大名の生涯を振り返るうえで重要な要素になります。

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