土師ノ里駅

土師ノ里駅について

土師ノ里駅（はじのさとえき）は、大阪府藤井寺市道明寺一丁目にある近畿日本鉄道（近鉄）南大阪線の駅です。この駅の駅番号はF14で、古墳時代に存在した豪族、土師氏に由来を持っていますが、「土師ノ里」という地名はこの駅とその近くの交差点（名前は土師の里）のみで使用されており、周辺地域そのものには具体的な地名は存在しません。

歴史

土師ノ里駅の開業は1924年（大正13年）6月1日で、大阪鉄道の駅としてスタートしました。その後、1943年には関西急行鉄道に統合され、さらに1944年には南海鉄道との合併により、近畿日本鉄道南大阪線の一部となりました。1965年には準急の停車駅に追加され、1994年にはホームの有効長が8両に延長されました。また、2007年からはICカード「PiTaPa」が利用可能となり、2008年10月には新しい駅舎が使用開始されました。2024年11月10日には終日無人駅に移行する予定です。

駅構造

土師ノ里駅は相対式の2面2線を持つ半地下（掘割）形式の駅であり、駅舎は橋上に位置しています。駅の入口は国道170号線の旧道に面しており、ホームの長さは特急列車が停車できる8両分を確保しています。無人駅であるため、監視システムが導入されており、駅の管理は藤井寺駅が担当しています。なお、PiTaPaやICOCAに対応した自動改札機および自動精算機も設置されています。

利用状況

2024年11月12日における一日の乗降人員は6,312人でした。乗降人員は年々変動していますが、詳細な推移については表に示されています。

駅周辺の特徴

土師ノ里駅の周辺には多くの古墳や神社が点在しています。具体的には、世界文化遺産に登録された古市古墳群内には、仲ツ山古墳、市ノ山古墳、その他の歴史的な古墳が存在します。さらに、伴林氏神社や志貴県主神社、澤田八幡神社などの宗教施設も近くにあり、地域文化を感じることができます。

また、周辺には市立の学校や市民のための総合会館、図書館などの公共施設も豊富です。郵便局や交通機関へのアクセスも充実しており、西名阪自動車道や国道170号線、府道などが近くを通っています。

かつては、国道170号線において近鉄バス路線が運行されていましたが、近年では東京オリンピックや全国的な観光振興の一環として、古墳群と博物館を結ぶ臨時バスの運行も行われたことがあります。

隣の駅

土師ノ里駅の隣は藤井寺駅（F13）で、道明寺駅（F15）があります。1974年までは、藤井寺駅と土師ノ里駅の間に応神御陵前駅が存在したため、まさに地域の交通の要所としての役割を果たしています。

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