土曜会

土曜会の概要

土曜会（どようかい）は、明治から大正時代にかけて存在した貴族院の院内会派です。この会派は1901年12月7日に設立され、1919年11月15日まで活動していました。土曜会の設立は、当時の政治状況に対する一つの反発から生まれたもので、特に政党の力が強まることに懸念を抱いた貴族たちが集結しました。

設立の背景とメンバー

土曜会は、朝日倶楽部から21名、庚子会から24名、そして無所属団から9名が合同して設立されました。設立当初は54名のメンバーで構成され、その中には公爵や伯爵、子爵などの貴族が多く含まれていました。この時期、初代幹事長には二条基弘が選出されましたが、実際の運営は曾我祐準や小沢武雄、谷干城などが中心となって行われました。

特に貴族院議長であった近衛篤麿が朝日倶楽部の前身である三曜会を率いていたため、土曜会は彼らの従来の信念である反藩閥、反政党内閣を引き継ぐことになりました。

政策と反発

土曜会は第1次桂内閣において、軍拡に対する反対の姿勢を示しました。また、衆議院との妥協によって成立した予算案の修正案を提案しましたが、衆議院の反対により却下されました。土曜会は、政党に妥協する政府への批判も行い、その態度は桂太郎首相や元老の山縣有朋にとって厄介なものでした。政府は貴族院の統制を進めようとしましたが、土曜会はあくまでも独立を主張し続けました。

構成の変遷と解散

設立から2年後、土曜会のメンバーは56名に増えたものの、その後は離脱者が相次ぎ、数は40名台に低迷しました。特に明治44年の議員選挙の後、さらに30名台にまで減少しました。そして大正8年には男爵議員による公正会が結成され、これにより多くの議員が土曜会から離脱してしまいました。この結果、土曜会は院内交渉団体としての資格を失い、その後解散を決定しました。

その後、彼らの多くは第一次無所属と合同し新たに同成会を結成しましたが、特に有爵議員はこの動きに従わず、土曜会の元々の趣旨は薄れていくことになりました。

まとめ

土曜会は、明治・大正時代における貴族院内の重要な勢力の一つであり、政府や政党に対する反発の象徴でもありました。彼らの活動は、貴族院の独立性を主張し続けたため、当時の政治の中で注目を集めました。それぞれの時代背景の中で、彼らの運動がどのように展開されたのかを知ることは、当時の日本の政治を理解する上で非常に重要です。

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